家賃が上がる理由って?
「家賃は固定費」という考え方は、当たり前のものですよね。にもかかわらず、住んでいる物件やこれから住もうと目星を付けていた物件の家賃が上がる場合は、どんな理由が隠されているのでしょう。
地価が上がったため
物件が建てられている土地には、当然「地価」が存在しています。賃貸物件を借りる側は地価を意識することは少ないですよね。地価というのは、その時々で大きく変動することもあります。地価が上がれば大家さんが払う固定資産税も上がってしまい、これを補うために家賃の値上げを請求されることもあります。
経済事情の変動
経済事情が変動した場合、例えばインフレによって物価が上昇したときなども大家さんが家賃の値上げを請求してくるケースもあります。
周辺の類似物件の家賃と比べて大幅に安い
同じような間取りや築年数の部屋は、だいたい似たような家賃になることがありますよね。しかし、年月が経過したりするとその物件だけ他の似ている物件よりも家賃が大幅に安いというケースも出てきます。他の似ている物件と比べて、あきらかに家賃に大きな開きがあるようなら、大家さんが家賃の値上げを請求できるのです。
家賃が上がる時期って?
主に上の3つの理由で家賃の値上げを交渉されることがありますが、家賃が上がりやすい時期というのもあります。
入居態度を理由に家賃が上がる場合も
普段から挨拶をよくしたり、共有スペースをきれいに使ったり、入居後の態度が良い人に対しては、できることなら大家さんも優しくしたくなるものです。しかし、入居態度が悪い相手に対しては、優しくしようとは思わないでしょう。
はっきりと「入居態度が悪いから」と明言されて家賃の値上げ交渉をされることはないでしょう。しかし、上で紹介した地価の上昇や物価の変動といったタイミングで注意を受けても入居態度が変わらない場合、家賃の値上げを言い渡される可能性もあります。
更新時のタイミングで家賃が上がる
家賃が上がるタイミングとして最も多いのが、部屋の契約更新時です。賃貸借契約は、一般的に2年で契約が満了するため、これと同時に契約の更新が行われます。ある日突然家賃を上げれば、部屋の住人から嫌な顔をされるのは目に見えています。しかし、契約更新という区切りのタイミングであれば、大家さん側も値上げを言いやすいのです。
突然家賃が上がることもある
もちろん、上で紹介した理由が発生すれば、入居態度が悪くなくても、更新時期を迎えていなくても、ある日突然家賃が上がることもあります。
家賃が上がるとき、拒否はできるの?
もし大家さんに家賃の値上げを伝えられたら、誰でも拒否したくなりますよね。果たして、家賃の値上げは拒否できるのでしょうか?
両者の合意がないと値上げはできない
両者の合意がなければ家賃の値上げはできません。なんとなくアパートやマンションを借りると、「大家さんから部屋を貸してもらっている。自分のほうが立場が弱くて、大家さんのほうが強い」と思ってしまいやすいです。
そんな考え方から「家賃の値上げも拒否できない……」と考えがちですが、あなたはしっかりと家賃を払っているわけですから、両者は対等な関係なのです。そう考えると、大家さんの意思だけで勝手に家賃を値上げできないのです。
更新時なら引越しも検討を
話し合いの結果、お互いに合意の上であらためて家賃を決められれば良いです。しかし、大家さんもそれなりの理由があって値上げを伝えているわけですから、うまくいかないこともあるでしょう。もし、家賃の値上げを契約更新のタイミングで伝えられたなら、思い切って引越しをするのも良いでしょう。
更新料っていくらかかる?
契約の更新料は家賃の1ヵ月分、2ヵ月分であることが多いです。かなり大きな出費ですよね。さらに家賃が値上がりした部屋に住み続けるほど、値上がり分の出費が響いてきます。もちろん引越しにもお金はかかりますが、あらためて納得できる家賃の部屋に住めば引越しにかかるお金も気にならないかもしれませんね。
引越しの初期費用
いざ引越すとなった場合に、どのくらいの初期費用がかかるかも気になるでしょう。賃貸物件から賃貸物件へと引越す場合は、生活に必要な家具家電などは揃っています。そのため、初期費用としてかかるのは敷金、礼金、前家賃、仲介手数料、火災保険料といったものです。相場は契約する物件の家賃の4.5~5ヵ月分ほどと考えるといいと思います。
さらに引越し業者を使うなら、その分の引越し費用も必要です。荷物が少なめで5月~1月の閑散期に引越すなら3万円前後、2から4月の繁盛期なら4万円前後が相場です。こういった引越しにかかる初期費用を計算し、家賃を値上げされても住み続けるべきか、思い切って引越すべきなのか検討してみましょう。