どんな家でも取り付けられるの? 気になる浴室暖房
冬場の浴室はどうしても寒くなりがち。
暖かい部屋から移動すると、思わずブルっと身震いすることも。
人は急激な室温の変化にさらされると、体温を一定に保つために、血管を急激に収縮させ、血圧や脈拍の変動を起こす。
これは、心筋梗塞や脳血管障害などを引き起こすこともある、ヒートショックと呼ばれる状態だ。
こうした危険を防ぐには、浴室暖房乾燥機を使用し、バスルームを事前に暖めておくことが重要。
とはいえ、「うちにそんなアイテムはない……」というご家庭も少なくないはず。
そもそも、既存住宅や今まで設置したことのない中古戸建に取り付けることはできるのだろうか。
「基本的には可能です。後付けの設置なら、壁掛けタイプがおすすめ。
工事期間も大体半日から一日程度で終了します。ただし、壁穴から熱源機へつなぐ配管を外に出す必要があるため、浴室自体が屋外に接していることなどが条件になります。
そのため、在来浴室の設計によっては取り付けが難しい場合も。木質やしっくいの内装も設置には向いていません」
そう話してくれたのは、CMでもおなじみの定番商品『ミスティ』を販売する、東京ガスの吉田さん。
タイプによって金額は異なるが、22万8900円(税込)の商
品なら、設置費用を含めて約25万円前後で取り付け可能だ。
ちなみに、すでにガス温水式の浴室暖房乾燥機がついている場合は、ミストユニットを後付けすることで使用できるミストプラスという商品も。しかし、オール電化住宅などで電気式の浴室暖房乾燥機を使っている場合は利用できない。
「ミストサウナ付きの浴室暖房乾燥機は、湯船につからなくても全身が温まるので、忙しい人やシャワー派の人にもぴったり。
また、水圧による負担がないため、高齢者にも最適な入浴法なんです」
ガスなので立ち上がりも早く、浴室をパワフルに暖めてくれるそう。
う~ん、これはぜひ我が家にも取り入れたい。
そのほかでは、三菱電機のV-161BKAも人気。
こちらは人感センサーが“入浴前”と“入浴中”を感知し、状況に合わせた最適な暖房に切り替えてくれる。
また、リンナイの『バスほっと(RBH-W413KP)』は、除菌イオンが浴室のカビ菌やニオイを分解除去。バスルームをいつでも清潔に保つことができる。
自宅のお風呂ライフを充実させてくれる、浴室暖房乾燥機。リフレッシュ&リラックスタイムを満喫して、日々の活力を養おう。