マンスリー賃貸は普通の賃貸とどう違う?
マンスリー賃貸とは?
マンスリー賃貸は、月ぎめ賃貸マンションとも呼ばれています。マンスリーとは、月単位という意味で、1か月~1年以内の
短期契約で入居者が居住することを前提とされている物件です。
マンスリー賃貸の概要
一般の賃貸住宅は1年単位など長期の居住契約を結ぶ仕組みで、初回の居住契約をする際に、敷金、礼金、仲介手数料といった
初期費用と保証人または保証会社への加入が必要となります。
一方でマンスリー賃貸の場合は、一般的に初期費用は不要です。保証人は物件によって必要な場合があるため、契約する際には
必ず確認しましょう。
マンスリー賃貸は、家具だけでなく水道光熱費も月々に家賃に含まれている場合が一般的です。
鍵さえ受け取ればすぐに暮らすことができる点が大きな特徴です。
なお、同様の仕組みを持つ賃貸物件で月単位ではなく週単位での居住契約をする契約の仕方もあります。
こちらは、さらに短期での居住者向けです。何日か続けて滞在する場合ホテルは宿泊機能に特化されるので日常生活には
適しません。
また一般賃貸では入居時に複雑な手続きと高額な手数料が必要になり、短期居住には不向きです。
これらの差を埋める位置づけにある中間的な存在が、マンスリー賃貸であると考えられます。
メリット
マンスリー賃貸のメリットは数多くありますが、まず生活に必要な家具や家電が備え付けられているため、大がかりな引っ越しが必要ありません。
入居時に支払う初期費用も一般賃貸よりかなり安く済みます。
一般賃貸の入居契約には目安として「家賃の5ヵ月分」ほど必要だといわれますが、マンスリー賃貸の入居契約には清掃費用と家賃+光熱費+管理費、鍵交換費用(物件による)だけで済みます。
インターネット回線が完備されている物件も多く、一定の期間を要する回線の移転手続きも不要です。
また、一般賃貸より入居審査が厳しくない点もメリットに挙げられます。
身分証明書で本人確認が取れればすぐに入居を認めてもらえるケースが多く、できるだけすぐに住み始めたい方には助かるでしょう。
電気やガス、水道なども自分で手続きすることなく、入居後すぐに使い始められます。
デメリット
マンスリー賃貸のデメリットは、事前に内見できない点です。
気になる方は室内の様子をWebで見たり、スタッフに部屋の状況を詳しく問い合わせたりするなど確認が必要でしょう。
また、マンスリー賃貸に入居する方の生活スタイルは、一般賃貸よりも多様になりがちです。
長期出張中の方や単身赴任中の方、観光滞在の方や外国から来た方などが多く暮らす傾向があり、入居者間の生活時間も合わないことが多くなります。
人によっては、快適に過ごせる環境ではない可能性も考慮しましょう。
ファミリー向けのマンスリー賃貸
子育て世帯がマンスリー賃貸への短期入居を考えるケースでは、その背景に特別な目的や事情があることも多いと思います。
ここでは子育て世帯がマンスリー賃貸で暮らす際のメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット
家の購入を検討しているときや、新居へ引っ越す前に短い間だけ暮らしてみて周辺環境を調査する目的に最適です。
引っ越す前に街に慣れておきたい、または希望の物件をじっくり探したいと考えているなら、マンスリー賃貸はお試し居住にぴったりの物件といえるでしょう。
また一戸建て住宅の新築時や、家の建て替え・リフォームをする際の建築期間中の仮住まいにも向いています。
デメリット
マンスリー賃貸に子育て世帯が暮らすデメリットは、一般賃貸よりも家賃相場が高めに設定されている点です。
理由としては、家具や家電、電気・ガス・水道・インターネットなどのインフラがすでに備わっていることや、短期入居者しかいない点が考えられます。
家具・家電がすでに用意されているため、自分好みのインテリアへ変更することができない点は、人によってはデメリットになります。
また、マンスリー賃貸の多くの物件では、身分証明さえできればどなたでも入居することができます。
そのため同じ建物内にどのような人が住んでいるか把握しにくく、小さな子どものいる世帯が入居する際は心配事が多くなるかもしれません。
またマンスリー賃貸に1年以上住み続けるというケースはあまりないこともあり、多くの物件で住民票を移動することが不可とされています。
まとめ
子育て世帯にとって、住み替え時のお試し入居や仮住まいなどに利用できる賃貸物件探しは悩みの種になりがちです。
「今すぐ住み始め、短い間だけ暮らしてすぐ退去したい」というニーズに、一般の賃貸物件はあまり向いていません。
マンスリー賃貸の存在を知っておくと役に立ちます。
マンスリー賃貸のメリットやデメリットをあらかじめ把握しておき、必要なときにすぐ手配できると家族にも負担がかかりませんよね。
建て替えや周辺環境を確認したいと考えている方は、ぜひマンスリーを検討してみてください。