2024年07月04日
家の中が暑すぎる!住宅のプロが教える暑さ対策とは?
家でじっとしているだけで、ジワーっと汗をかいてしまう。冷房を強くすると、足元ばかり寒くなる。そんな不快に耐えるのが、夏の恒例になっていませんか?
その不快の原因は、住居の断熱性能の低さにありました。
外の熱気が入り放題の家では、いくら冷房を強くしても快適にはなりません。だからといって、暑さを我慢していると、今度は熱中症の危険も出てきます。
今回は、夏の住居の暑さ対策を、住宅のプロ目線からご紹介します。
本格的な夏が来る前に対策をして、家族の健康を守っていきましょう。
外よりも家の中のほうが不快に感じる原因
部屋が暑くてサウナ状態、夜になっても温度が上がらず寝苦しい、
夏によく聞かれる悩みです。大きな原因として考えられるのはこの2つ。
1.一回入った熱が逃げていかないから
家の中は、壁や屋根に囲まれている為、一旦内部が温まってしまうと熱がこもり、外よりも熱くなります。
涼しげなイメージのある木造でも2階の部屋になると温かい空気が1階から流れてきたり、直接日光を受けることによって温度が上がります。
この不快な熱の主な原因は窓。太陽が高い位置にあるときは、軒を出すことで太陽熱を遮ることができます。ですが、低い位置にあった場合、
窓から家の奥まで光が差し込みかなり温度が上がってしまいます。温度が高い室内では、自分の体温と周囲の温度が近くなり、自然に放熱することが難しくなります。
外にいるときは、自然風を感じる事が出来ますが室内ではそうはいきません。発生した熱が体内にこもることで、体の中から湧き上がるような不快な暑さを感じることになるのです。
2.部屋の中に温度差があるから
熱いと思って冷房を強めても足元が冷えて寒さを感じる。だからといって冷房を弱めると、今度はすぐに熱くなってしまう。実は、同じ部屋の中にいても、頭と足元では全然違う温度になっていることが
あります。部屋の上部は暑いので頭が暑くてぼーっとしたり、足元が寒くてこの温度分布は集中力が高まると言われる、頭寒足熱の正反対。これではいくら、冷房を強めたり弱めたりしても
温度差=身体が感じる不快さはなくなりません。
家の中で熱中症になる人が1番多い
総務省消防庁の資料によると、平成30年5月~9月の間の熱中症緊急搬送人数は、約95000人。そのうち、住居内で緊急搬送された方は、約38000人と、全体の40%。
部屋の中にいるからといって安全ではありません。昼間はエアコンや扇風機で暑さ対策をしているご家庭が多いですが、夜はどうでしょう。
夜は気温が上がりというのは間違いです。昼間に熱せられた壁や天井は夜になって空気が下がると、今度は部屋の空気を温めだします。その結果、外気温よりも室内のほうが暑い状態になるのです。
熱中症患者は1年前と比べても約2倍になり、家の中でも発症して搬送された方も3%増加しています。
部屋の温度差をなくす方法
エアコンの冷気がそこにたまると、温度差で不快感が発生します。これを防ぐには、サーキュレーターを使って空気を循環させるのが効果的です。
サーキュレーターは強い風を一直線に発生させます。エアコンの下においておけば、冷たい空気を部屋の上部へ送り、部屋の温度を均一化します。
まとめ
他にも、事前の暑さ対策として、遮光カーテンや換気、
打ち水などして建物自体を冷やしたりしましょう。猛暑日が続く夏が近づいていますので、熱中症予防のためにも
エアコンの冷房も活用していきましょう!
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