和室とは、日本の伝統的な様式を持つ部屋の事です。一般的には、畳が床に敷かれ、窓には障子、押し入れや入り口には襖が使われています。
機構に対応した部屋でありながら、洋室とは違う欠点も存在しており、よくも悪くも和室物件は賃貸安い場合が多いです。
和室がある、賃貸物件のメリット
家賃が比較的安い
和室がある物件は、一般的に洋室だけの物件よりも家賃が安い傾向にあります。家賃が安い理由は、和室がある物件は比較的築年数が古いことが多いのと、
フローリングの洋室のほうが人気の為です。
家賃をできるだけ抑えたい人は、和室がある賃貸物件を探してみるといいでしょう。
近隣とのトラブルになりにくい
住居に関するご近所トラブルの代表例が騒音によるトラブルですが、和室なら騒音を避けられるかもしれません。
和室の床に使われている畳は空気を多く含んでいる為、クッション性があり音を吸収する特性があります。そのため、音を反射するフローリングに比べて音が響きづらいです。
住んでいる本人も、畳が敷き詰められた部屋にいると穏やかな気持ちになり、心を落ち着けるかもしれません。
畳は季節に対応できる
四季がある日本は、温度と湿度の変化が1年を通して激しいです。
そんな日本で長く使われてきただけの事はあり、畳は季節の変化に対応できる特徴があります。
畳に使われている草には、空気中の水分を吸収する効果があります。そのため、梅雨から夏にかけては、カーペットやフローリングよりも
さらっとした感覚を味わえます。
また断熱性に優れ保温性があることから、冬でも足元が冷えにくいのもメリットです。
さらに有害物質を吸収する働きや、抗菌作用もあるといわれ、空気清浄効果も期待できるかもしれません。
広い収納があることが多い
和室には押し入れタイプの収納が用意されている事が多いです。
和室にある収納は、元々寝具や着物を入れる大きなタンスを入れるためであり、洋室に比べて収納が広い傾向にあります。
普段使わないものを入れておくことで、部屋をすっきり広く見せることができるでしょう。
和室がある賃貸物件のデメリット
畳の隙間にホコリが溜まる
畳は、い草を編んで作るものであり、表面に凹凸や隙間があります。
畳に凹凸や隙間にホコリや髪の毛などが入り込むと、掃除機で取り除くのも厳しいです。
毛先が細かいほうきなどで掻き出してから掃除機をかければいいのですが、掃除の手間がややかかることは否めません。
染みやカビができやすい
天然素材である、い草を使った畳には、湿気が溜まるとカビが発生しやすい弱点があります。
天気のいい日にこまめに換気をする、畳の上には湿気の放出を防げるカーペットのようなものを置かないなどの注意が必要です。
また、食べ物や飲み物をこぼすとシミになりやすいのも弱点です。日焼けやカビにも気を付ける必要もあり、同じ量を長く快適に使い続けるにはメンテナンスに手間がかかるかもしれません。
築年数が古い物件が多い
最近は洋室しかない物件が増えており、和室がある物件は築年数が古いことが多いです。
家賃が安いというメリットにもなりますが、あまりにも古い物件の場合はお風呂やトイレといった設備が古すぎないかなど、古い物件だからこそ気を付けるべき点がいくつか出てきます。
和室がある賃貸物件を選ぶうえでの注意点
和室がある物件を選ぶ場合は、4つの点に注意してください。
1.築年数が古い場合があるため、お風呂やトイレなどの設備が古いままではなく、快適に住むことができるかしっかり確認しましょう。
2.前回行われた畳の張替え時期です。
畳は、一般的には10年から20年ほどとされきちんと手入れをしてても40年ほどが限界です。長くすもことを想定するのであれば、できるだけ最近の畳のほうがいいです。
3.日当たりです。一般的には日当たりのいい物件は好まれますが、畳には日焼けしやすいという弱点があり、日当たりが良すぎるのもおすすめしません。
最後は、畳の数だけで広さを判断しないという点です。
関西とカントでは1枚当たりの大きさが違うのと、琉球畳のような特殊な畳もあります。
畳の数ではなく、床面積をしっかりチェックするようにしましょう。