工事現場における朝礼とは??
工事現場内に朝礼スペースが決められておりその場所で毎朝作業を開始する前に、作業員全員集めて行う集会を、朝礼といいます。
朝礼では、現場監督や所長の挨拶、ラジオ体操、注意事項など、その日の工事を安全かつ効率的に進めるための情報共有が主な目的です。
工事現場で朝礼をする5つの目的
工事現場で朝礼をする目的は様々ありますが、ここでは特に重要視されているポイントを紹介します。
工事現場において、安全かつ効率的に作業を進めるために朝礼は必要ですので、その目的についても詳しく読み進めてください。
1.作業員の点呼
工事現場には複数の業者が関わっており、クライアントも行政や大手企業を中心にコンプライアンスを適切に守り工事を進めていきたいと考えているところが大半です。
なので、いつ・どの業者から・どの作業員が・この工事現場に参加しているのかを、明確に記録することが求められています。
記録と事実が異なると問題になるため、記録通りに作業員が現場に来ているかを毎朝点呼をして確認する必要があるのです。
また、工事をスケジュール通りに進めるためには、作業員の人数が予定通りに揃っていることも必要になので、スケジュール管理を行うためにも、毎朝作業員の点呼が必要とされます。
2.作業員の体調管理
工事現場での作業は危険と隣合わせです。
作業員の安全を確保するために、安全器具や注意喚起などの工夫が実施されていますが、最も注意するべきなのが作業員の体調です。
体調が悪いと、周りがどんなに気を付けても、大けがや事故のリスクが急増します。
朝礼時に作業員同士が顔を合わせることで、中間に異変を察知できる環境を整えられるようになります。
3.その日の作業内容の伝達
工事現場での作業は日々進捗があり、毎日異なる作業を行います。
そのため、その日の作業内容を事前に共有することで、作業員が迷いなく作業に取りくむ事が出来、安全性と効率性を向上させることに繋がります。
工事現場の中には、数百名を超える規模の現場もあるので、効率よく情報伝達を行うために毎朝の作業前に全員を集める朝礼が必要になるのです。
4.注意事項の伝達
毎日同じことを繰り返すと、マンネリ化し、注意力が下がります。
工事現場の作業は、同じことの繰り返しではありませんが、同じ現場作業を続けていると、危険個所でも事故が起きていないから大丈夫と油断してしまう事があります。
毎日の朝礼で、同じ注意事項を同じ熱量で作業員に伝えることで、毎日新鮮な気持ちで、危険個所に注意して作業に臨めるようになります。
5.安全意識の向上
安全な作業管理を整えるためには、作業員の安全意識を常に向上させておく必要があります。
朝礼の看板に、安全注意喚起のポスターを掲示したり、各工事現場で様々な工夫が行われます。最近は、朝礼看板にデジタルサイネージを設置することで、朝礼中にも安全空位換気の
ポスターをスライドショーで表示して、作業員の目に止まりやすくする工夫も増えています。
朝礼を進める際の3つの注意点
1.体調管理、検温
コロナでリモートワークが普及した現在でも、現場作業はその工事現場でしかできません。工事現場内でコロナ感染者が出てしまっては、工事全体が止まってしまいます。
そのため、体調管理や検温を実施することで、コロナやその他の感染症が工事現場内で蔓延するリスクを回避しましょう。
2.気持ちの切り替え
工事現場の多くは8:00前後に集合し、朝礼が始まります。前日の疲れが残っていたり、眠たかったりするかもしれません。
しかし、工事現場に入った時点で、気持ちを切り替えて安全に作業を行う姿勢を作る必要があります。
朝礼時には、このことを作業員全員にしっかりと周知しましょう。
3.安全器具の事前確認
ヘルメットや、安全靴などの安全器具を漏れなく装着しているかの確認は、念入りにしましょう。
特に、フルハーネスは近年義務化されたばかりなので、忘れてしまう事があるかもしれません。
まとめ
安全な工事現場にするためには、朝礼は必要不可欠です。しかし、ただ朝礼をすればいいというわけでもありません。
しっかりと目的を意識して効果的に呼びかけをして作業員の意識が変わるような工夫をしなければなりません。