株式会社Y's upの不動産業ブログ

賃貸契約で起こるトラブル

物件で起きやすいトラブル、こんな時どうする?原因と対処法

 

賃貸物件へ入居するうえですべてのトラブルをすべて避けるということは難しい事です。しかし、どういった問題が起こりやすいのか事前に確認し、理想的な対応を

理解していれば、その被害は最小限に抑えられます。

 

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賃貸暮らしで起きやすいトラブルとは?

物件を借りるにあたり、暮らすうえでどんなトラブルがあるのかを事前に把握することは非常に重要です。

賃貸物件を借りて生活する際に、起こりやすいトラブルをそれぞれのタイミング別にご紹介します。

 

入居時の手続きで起こりやすいトラブル

主に、申し込みにおけるトラブルと契約内容によるトラブルです。

・申し込みにおけるトラブル

1度入居申込書を提出し、そのあと撤回しようとしたら断られたというケースです。入居申し込み書はあくまで契約前の段階の書類です。賃貸借り契約書では

ありません。契約書に署名し押印するまでは当然ながら契約は成立していませんので、撤回は可能であることを覚えておきましょう。

ただし、まれに契約書の締結前に賃貸仮契約が成立している場合もあります。こうしたトラブルを避けるためにも、入居を撤回する可能性がある場合は申し込みの取り消しの可否

や可能な場合の連絡期日を確認しておくといいでしょう。

 

・契約内容によるトラブル

契約より前に契約金を求められるケースが考えられます。契約金は契約する内容が定まって初めて支払われるものであり、契約内容に同意する前に支払いをする必要は

ありません。また、物件紹介時や内見時には説明になかったにも関わらず、契約の段階であれもこれもと追加の金額を求められ、想定していた額より多くの金額を

契約時に払わなくてはならないというケースもあります。契約に至るやり取りの中で、仲介手数料や火災保険料、管理費、諸経費や消費税額に至るまで、なるべく詳細な金額を

不動産会社に出してもらうようにしましょう。

 

生活中に起きやすいトラブル

同じ部屋に、継続して住んでいれば、入居時にはなかった、故障、汚れ発生などの様々なトラブルが起きます。生活中に起きやすいトラブルについて、項目ごとに対処法を解説します。

・設備の故障

賃貸物件の入居時にもともと設置されている設備としては、ガスコンロや照明、エアコン、給湯器などが考えられます。これらは賃主の所有物であるため、故障しても自分の

判断で修理や交換はせず、管理会社または賃主に連絡しましょう。自己判断で修理をすると賃主に修理費を負担してもらえない可能性があります。

 

・カビなど汚れの発生

お風呂のパッキンのカビや壁紙の汚れなどは生活を続けるうえでどうしても避けられない汚れの一つ。実際、家電の排熱による壁紙の黒ずみなどは生活上必ず発生しうる

よごれであるとして、借主の責任とはならないとされています。

一方、結露を放置したり換気を怠ったりしたことで発生したカビについては、適切な対処法を怠ったものとして退去時に現状回復費用の対象となってしまう場合もあります。

 

・近隣住民とのトラブル

生活音や子供、楽器による騒音

ルール通りにゴミ捨てをしない

共用部分のマナーが悪い

契約者以外が駐車場を利用

自分が近隣住民からトラブルの種だと判断されるケースもあります。そうならないように、テレビや音楽、アラームの大きさ、ゴミ出しの曜日などを常に気にしておくことは

もちろん、共用部分におけるマナーなどしっかりと守り、トラブルにならないよう配慮することも大切です。

 

まとめ

トラブルを防ぐにはその原因、対処法を把握することが非常に大切です。

他人ごとととらえる事無く、トラブルに遭遇しても冷静かつスムーズに切り抜けられるよう、今一度それぞれの問題について理解を深めることをおススメします。

大規模修繕工事

マンションの大規模修繕工事はなぜ必要?

 

どのような建物でも月日が経つにつれて、あちこちに傷みや劣化が出てきます。これは一戸建てもマンションも同じです。

適切なメンテナンスをすなければ、外観の美しさだけでなく機能面も低下し、場合によっては外壁のタイルがはがれて落下するなど安全面での問題も発生します。

安心・快適に暮らせないだけでなく資産価値の低下にも繋がります。そこで必要なのが定期的な修繕です。

一戸建ての場合は家の持ち主の考え方や、都合次第でメンテナンスのスケジュールや内容を決めることができます。

しかし、建物の規模が大きく、複数の世帯が暮らすマンションの場合、劣化した箇所をその都度修繕するよりも、計画的に資金をため、全体をまとめて定期的に大規模修繕を

行うほうが手間もコストも合理的です。

 

大規模修繕工事中の生活への影響は?

大規模修繕工事はマンション住民の生活にも大きな影響を及ぼします。

工事中の生活への影響についてみていきましょう。

 

・バルコニーに荷物を置けないことがある

大規模修繕工事が始まる前に植木鉢、物干し竿、荷物などバルコニーにあるものをいどうしておきましょう。

場合によっては収納の為トランクルームやレンタルコンテナを借りることになるかもしれませんので、早めに準備しておくことをおススメします。

 

・部屋の中が見えてしまう事がある

工事の際は、バルコニーの外に足場があります。日中は足場を作業員が行き来するため、カーテンだけで過ごす場合は部屋の中が見えてしまう事も。

プライバシーが気になる方は、日中でもカーテンを閉めておきましょう。

足場を使って不審者が侵入する場合もあるため、窓ガラスもしっかり施錠してください。

 

・においや粉じんが発生することもある

工事の際は塗料などの臭いや粉じんの発生があるため、以下の対策を行う必要があります。

1.バルコニーで洗濯物を干すのを避ける

2.網戸を外して室内に移動させる

3.マンション敷地内に駐車場がある場合、一時的に車を移動させるか、カバーで汚れ防止対策をする

 

・一時的にマンションの内廊下や階段が使えなくなることもある

マンション内の廊下や階段の工事は、迂回を求められることがあります。

普段より、つうきん、通学に時間がかかる可能性も考えておきましょう。

 

マンションの大規模修繕工事でのトラブルや困りごとどう防ぐ?

気づいたら大規模修繕工事直前!もう間に合わない?

初めての大規模修繕工事を迎える管理組合の方は特に、トラブルや困りごとが発生することがあります。

 

 

大規模修繕工事は管理組合が主体となって行うものです。管理会社が、そろそろ準備を始める時期ですとアドバイスをしてくれるケースが多いですが

なんとなく先送りしてしまい、ふと気づいたら大規模修繕工事が半年後や1年後に迫っていたということもあります。

施工会社などのパートナーの選定や建物の調査、設計など準備には2年ほどかかるものです。

直前になって慌てていると管理会社などから、

すべて任せてもらえたら間に合います。といわれることがあります。誠実な会社であれば大丈夫ですが、中には工事内容や費用が不透明なまま工事が進み、

トラブルになることも。

 

マンション居住者とのトラブル

大規模修繕工事中は、居住者の生活が制限されることも多いため、工事に協力的ではない方もいます。

専有部での作業もありますが、入室許可を得る段階でトラブルになることも。居住者とのトラブルを避けるにも、工事内容やスケジュール、工事の重要性を

事前にしっかり伝えておきましょう。また、工事に対しての不安事や困りごとなど居住者の声に耳を傾け、真摯に対応することも大切です。

 

まとめ

・経年劣化する建物を定期的な修繕で新築同様に戻すのが大規模修繕工事

・所有者によって組織される管理組合が主体となって実施される

・必要な準備期間は2年程度、管理組合とは別に修繕委員会を立ち上げて進める

・施工や監理の委託先に丸投げせず、定期的に進捗をチェックする