2024年06月06日
神奈川県の横浜市周辺部では山を切り開いてできた住宅街が多く、
敷地利用を最大にするために擁壁が多くあります。
直近の人口集中化や、都市の事業性を優先する影響で隣家との距離も昔よりかなり近い物件が多い印象です。
隣家と距離が近いとどんな問題があるのでしょうか?
例えばお隣の音が気になったり、場合によっては植物が越境したりする可能性があります。
※民法改正でお隣の枝を切っても良くなりました。
お隣の家とフラットで繋がっているのなら問題ないですが、高低差がある場合は注意が必要です。
隣家と距離が近く高低差がある場合、お隣の家が土・建物の圧や雨水の水圧によって崩れた際大変危険な状態となります。
多少の高低差でも危険ですが、2メートル以上高低差があると場合によっては命を落とす可能性もあります。
そういった隣家や隣地の土が崩れるのを防ぐために設置される壁状の構造物を「擁壁」と言います
道を歩いていると時々石やコンクリートでできた壁を見かけると思います。
ああいった壁は土地を平行に保つだけでなく、災害や土砂崩れを防ぐためにつけられているのです。
擁壁の中にも種類があり、それぞれ特徴があります。
※マニアックな内容になってしまうので、今回は3種類だけご紹介します。
大谷石擁壁
大谷石という加工のしやすい石材を用いた擁壁のこと。
RC擁壁
コンクリートでできた擁壁のこと。
間知ブロック擁壁
ブロックを斜めに積み上げる擁壁のこと。
ここまでは擁壁の大まかな説明をしましたが、最後に購入時・売却時の注意点についてです。
擁壁のある家を売却するときは以下の2点を確認する必要があります。
注意点①
擁壁の検査済み証は発行されているか?
注意点②
擁壁が2段になっていないか?
上記2点の注意点を確認前に購入・売却すると後々問題となる可能性もございます。
個人の方でも擁壁の検査済み証があるかどうか調べることは可能ですが、個人で調べて売却するのはリスクが大きいです。
詳しいことを調べないまま売却・購入をするのではなく、ぜひ、Y’supの内山までご連絡ください。
今後とも宜しくお願い致します。
カテゴリ:不動産業ブログ