株式会社Y's upの建設業ブログ

外装塗装の事前準備

 

外壁の塗装面積・形状・立地場所によっても異なりますが、外壁塗装にはおおむね2週間前後の期間が必要です。

天候も加味します。その間家で暮らすことはできますが、事前にお客様のほうで出来る準備はやっておきたいですよね。そこで外壁塗装を行う前にやっておきたい準備と、

各工程ごとについて簡単にお話します。

◼ 外壁塗装前にやっておきたい準備

まずは外壁塗装前にやっておきたい準備について。塗装期間中にご家族の方が暮らしやすいようにするための準備はもちろん、各業者とのやりとりを円滑・スムーズにするためやトラブルを事前に防ぐためといった目的の準備になります。

 

・外壁の近くにある物を片付ける

外壁塗装をする際、外壁の近くに物がたくさんあると仮設足場作業や各工程職人の邪魔になってしまいます。

仮設足場を組む工程を想像してもらうと分かりやすいかもしれませんが、外壁から50㎝~1m以内に組み立てることが多いため、外壁の近くに物があると作業員が移動させるのに手間がかかってしまいます

。移動作業に手間がかかって塗装期間が伸びてしまうと工事時間にも影響が出てしまうため、事前に物を移動・片付けておくことで、

よりスムーズになると思います。ほとんどの家の場合、仮設足場組は1日以内で終わりますが、物が極端に多いと、日をまたいでの作業になるので、2日頂くこともまれにあります。

そうなると費用もかさみますのでもったいないお話です。

 

・車の移動場所を用意しておく

外壁の近くに自家用車を駐車している場合、仮設足場を組むときの邪魔になったり使用した塗料が付着してしまったりすることがあるため移動場所を用意しておく必要があります。

外壁から少し離れたところにカーポートがある場合は、塗料の付着を防げるようなカバーをかけるだけで飛散を防止することもあります。

塗装業者によって養生対応が異なるため、塗装期間に入る前に車の移動について業者に聞いて確認しておくと良いでしょう。

また立地条件によっては使用材料を置かさせていただいたり、工事車両を止めさせていただくケースもあります。

 

・ご近所様へのご挨拶

外壁塗装の期間中は、塗料の臭いが広がってしまったり工具を使った時の騒音がしたりすることも。

高圧洗浄に際して水が近くの家にかかってしまったり、塗料が飛んだりといったことも考えられます。

そのため塗装工事を行う日程や時間帯をできるだけ早めに近所の方にお伝えしておくとご近所様も安心です。

リフォーム業者も一緒に挨拶に回ってくれたり、リフォーム業者だけでいってくれたりする場合もあるため、事前にリフォーム業者に相談してみましょう。

ただ弊社の場合は先にお客様にご挨拶をお願いしています。われわれ業者が先に行くと「なんで家のものが先に挨拶に来ないんだ!」と、ご近所様の方から注意されるケースも増えてきていますのでそうさせて頂いております。

 

・工事代金の支払い

弊社の場合、塗装工事の費用支払いは、2分割にお願いしております。着工前と工事終了後のことです。

その場合は塗装期間に入る前に納金していなければ塗装に入ることができなくなってしまうため、遅れないようにお支払うようにしましょう。

資材・塗料の発注もその中から行いますので協力をお願いしております。お支払いが行われないと塗装着工もできなくなるので、ご契約時には必ず確認が必要です。

 

・壊れたら困る物を事前に伝えておく

塗装工事前に外壁の近くのものを片付けておくという準備をさきほどお話しましたが、簡単には移動することができない物や、外壁の近くではないけれど敷地内に大切なものがある場合もあるはずです。移動して壊れたら困る物は事前に業者に伝えておくようにしましょう。

当然のように思われるかもしれませんが、伝えておくことでリフォーム業者が物の存在を確実に認識してくれるため安心度が高まります。

リフォーム業者は毎日忙しく作業を進めているため、移動する存在が曖昧だと万が一不注意にも劣化していて壊れてしまうケースもないとは言い切れません。

万が一を防ぐために、リフォーム業者に伝えておけることは事前になんでも伝えておくようにしましょう。

ただ、なるべくなら大切なものはご自身で動かすことが一番なのは付け加えておきます。

特に問題が多いのが大切な樹木などです。

・洗濯物を干す場所の確保

基本的に塗装工事中は洗濯物を外に干すことはできません。窓に養生を行っているためです。

家にサンルームや洗濯スペースがある場合は問題ありませんが、そうでなければ室内干しできるスペースを確保する必要があります。

室内干しに使える場所がない場合、近くのコインランドリーを使用するという手もあるため、塗装工事中にストレスなく暮らせるように事前にイメージしておくとスムーズでイライラすることが軽減されます。なるべくなら一日でも早く窓養生を外せるように塗装工程も組んでは行きます。

 

・塗装前の家の状態を撮影しておく

塗装工事を行う際、塗装前の家の状態を撮影しておくことも準備の一つです。

色の違いを確認するためというのはもちろんですが、塗り替え前に問題のあった箇所を直してもらえているかどうかの確認にも使えます。

万が一忘れていた場合の証拠にもなるため、できるだけ撮影しておくことをお勧めします。

ご家族の思い出作りにも活用されてみてはいかがでしょうか。ただし、リフォーム業者も事前には写真を必ず撮影しているのがほとんどです。必要なら業者さんに相談するのもありだとは思います。

 

◼ 外壁塗装の工程

外壁塗装前の準備が分かったところで、実際に外壁塗装を進めていく工程はどのようになっているのでしょうか。

それぞれ家の状態・材質によって基本工程が変わることもありますが、塗装工事の一般的な流れについてお話します。

 

・ご近所様ご挨拶や塗装準備

塗装工事の日程が決まったら、塗装作業に入る前に近所の方へのご挨拶に伺います(最低一日前まで)。塗装作業内容や想定される期間についてご説明を行うことで、

お隣様には普段通りに近い生活をしていただけるよう努めさせていただきます。お客様も事前にできる準備が準備があれば、工事に入る前に準備していただけると幸いです。特に工事車両の駐車場所・足場運搬車両の資材搬入時間や高圧洗浄日の干し場所・窓の開閉については必ず説明しております。

 

・足場や飛散防止ネットの設置

仮設工事を安全に進めるために、仮設足場の組み立てや飛散防止ネットの設置は重要な工程です。

塗装職人が能力を最大限に発揮するためはもちろん事故が起きないよう、ご近所の方々への配慮といった目的もありますので、手を抜くことなく作業させていただきます。

 

・高圧洗浄

塗布塗料の品質を発揮するためにも、高圧洗浄で長年の外壁の汚れや苔を落とすことも大切な工程の一つです。

汚れや苔などが付着したままだと、どれだけ丁寧に外壁を塗装しても塗膜が落ちやすくなったり機能を発揮できなくなったりしてしまいますので重要な工程の一つになります。

塗料を外壁に馴染ませて密着させるためにも、外壁塗装前には必ず高圧洗浄を行います。屋根塗装や付帯部があっても基本1日以内で終了します。

・下地処理

外壁を高圧洗浄後にしっかりと乾燥させたあとは下地処理という工程に移ります。

外壁の劣化箇所や度合いに応じて、サビの除去や釘の補修・ケレン・シーリング補修といった処理を行います。

塗装前に下地処理を丁寧に行うことで、完成後の仕上がりの良さや耐久性へと繋がりますので大切な工程になります。サイデイング外壁材やALC外壁材の場合にはシーリングの打ち換え工程もあります。

・養生

外壁塗装する箇所と、塗料が付着してはならない箇所があるため、塗料の付着を防ぐために養生という作業を行います。

もうひとつマスキングの役割もあることも覚えておいていただけたらと思います。大変手間がかかる工程ですが、養生を怠ると小さな箇所から品質に差が出てきてしまいます。

そのため(株)匠エージェントは品質を支える工程として養生も丁寧に行うことはもちろん、要だとも考えております。養生の差で完成の差が決まるともいわれております。

・塗装

ここまで塗装事前準備が終わりましたら、いよいよ外壁塗装の工程に入ります。

基本的に外壁塗装は下塗り、中塗り、上塗りと3回に分けて3度塗りを行います。リフォーム業者によっては中塗りではなく上塗り2回と説明しますのでご確認ください。

下塗りは、中塗りと上塗りの密着度を高めるためのもので、下地を整えていく作業です。上塗りという最終仕上げに向けて行うのが中塗りです。

中塗りの色を変える塗装業者様も多いですが塗料缶の数が多くなるのと、仕上がりに差異が出来るためお勧めは出来ません。見た目の良さや耐久性に直結してくる上塗りを行い、仕上げの工程となります。

・点検

外壁の大きな面だけではなく、付帯部と言われる雨戸・軒天井・破風板なども塗装を行い、点検や仕上がりの最終確認を行ったら塗装工程の完了となります。

塗装品質のチェックは塗装業者・リフォーム業者が行いますので、お客様の方で何か気になる点がありましたら担当者にお気軽にお申しつけください。

お客様の方で仮設足場や危険な屋根上に上がられるケースも多く、頭部の事故や転落事故にも繋がりますので、事前にリフォーム業者の方にお尋ねください。

・足場の解体と片付け

塗装作業の最後に、仮設足場の解体や片付け・清掃も丁寧に行います。「最初にお伺いした時よりも奇麗な状態にしよう!」を念頭にお引き渡しさせていただきます。

なお慌ただしい仮設足場解体撤去時では見落としがちな屑ゴミや養生テープなどは、後日改めて清掃を行います。基本1日以内となります。

・清掃、ご近所様ご挨拶

後日天気や明るい時に改めて屑ゴミや養生テープなどの確認清掃を行わせて頂きます。

◼ まとめ

外壁塗装を行う際、自分で出来る準備は事前に行いたいというお客様もいらっしゃるかもしれません。

外壁塗装工事に入る前に外壁近くの物を片付けたり、車の移動場所を確保したり、大切な物はお伝えいただいたりと、工事中のトラブルを防ぐためにお客様にしていただけると安心な準備もあります。リフォーム業者の方で出来ることもありますので、お客様の方でお時間がないような場合にはぜひリフォーム業者まで遠慮なくご相談ください。

中にはご近所様とトラブルを抱えているケースもあるかと思います。

何かご不明点や疑問点があれば、お気軽にご相談ください。

貸地と借地権の違いとは?

土地活用には「貸地」と「借地権」があることをご存知でしょうか?

貸地と借地権は土地を貸すことですが、内容が少し異なるのです。
これらの違いや、おすすめの土地活用方法についてご紹介します。

 

貸地とは

貸地とは、土地をそのまま貸すことを目的とした貸し土地のことです。

貸地に似たことばとして「借地」や「借地権」という言葉があります。
貸地と「借地」とは同じ意味合いで使われますが、貸地と「借地権」は内容が異なります。

また、貸地は基本的に建物を建てることを禁止しています。
しかし、貸地は大きな意味で利用されることがあり、建物を建築することを目的とした貸地=借地権も含めて貸地と表現するケースもあります。

 

 

借地権とは

借地権とは、建物の所有を目的として土地を借りる権利のことです。

そして、借地権が設定された土地のことを「底地」と呼びます。

貸地は基本的に建物の建築を許可せず土地だけを貸すことを意味しますが、借地権は建物を建築する目的で土地を貸すという違いがあります。

 

貸地”で土地活用するときのメリット・デメリット

貸地と借地権で土地を貸す場合、それぞれにメリットやデメリットがあります。

 

貸地 土地活用のメリット

初期費用が少なくて済む

貸地で土地を貸すメリットの1つ目は、初期費用が少なくて済むことです。

貸地を貸すときは土地として貸し出すため、建物を建築するときに比べ土地造成費用が抑えられるという特徴があります。

土地と道路などの収入路に高低差がない場合は、ほぼ初期費用は必要ありません。

田や畑を貸し出す場合は初期費用がそれなりにかかりますが、田や畑に建物を建築できるようにするほど費用はかかりません。

 

賃貸借契約を解除しやすい

貸地は土地を貸し出すだけのため、賃貸借契約を解除しやすいというメリットがあります。

借地権のように土地に建物を建築するために土地を貸すと、借地借家法の適用を受けてしまいます。
借地借家法の適用を受けると、原則、地主は賃貸借契約を解除することができなくなります。

もしお子さんが土地を利用する可能性がある、土地を売却する予定があるなどの場合は賃貸借契約を解除しやすい貸地がおすすめです。

 

市街化調整区域でも貸しやすい

貸地は土地だけを貸すため、市街化調整区域内の土地でも貸しやすいというメリットがあります。

市街化調整区域とは人口を抑制するために設定される地域で、建物を建築することが原則できません。

そのため、市街化調整区域内では借地権で土地を貸すことは難しいですが、貸地であれば市街化調整区域内でも土地を貸せる可能性があります。

 

貸地 土地活用のデメリット

収益性が低い

貸地は収益性が低いことがデメリットです。

土地を借りた人は貸地は建物を建築しないため、土地だけで収益を上げます。

しかし、建物があるほうが収益は上げやすく、相対的に土地だけを貸す場合は賃料が低くなる傾向があります。

 

節税効果はほとんどない

貸地として土地を貸す場合は借り入れをする必要がなく、あまり節税効果はありません。

土地を貸すことにより相続税対策は可能ですが、土地の相続税評価が少し下がるだけで節税効果は大きくありません。一般的に相続税対策になる借り入れをして、相続財産との相殺をすることができません。

また、土地上にアパートなどの居住系賃貸物件を建築すると固定資産税が減税されますが、貸地ではこのような減税措置も受けられません。

 

借地権”で土地活用するときのメリット・デメリット

貸地に続き、借地権で土地を貸す場合のメリットやデメリットをご紹介します。

借地権 土地活用のメリット

 

地代が比較的高い

借地権で土地を貸すときには、貸地より比較的賃料が高くなります。

土地を借りた人は土地上に建物を建築することにより、土地だけではなく建物でも収益を上げることができます。そのため、賃料が高くなる傾向があります。

 

長期間安定して貸すことができる

借地権では建物を建築するため、建築費用を回収するまでテナントが撤退しづらい傾向にあります。そのため、借地権は長期間にわたり貸し続けることができます。

また、借地権は賃料が高いため、長期間安定して土地を貸すことができます。

 

借地権 土地活用のデメリット

賃貸借契約は原則解約不可

借地権は借地借家法の適用を受けるため、原則、地主から借地権を解除することができません。

借地権には定期借地権という期限が到来した場合、借地権が自動的に解除される権利がありますが、定期借地権は事業用定期借地権で10年以上、一般定期借地権は50年以上貸さなければなりません。
そのため、すぐに土地を元に戻したいとしてもできなくなります。

また、事業用定期借地は最短10年で契約解除されますが、テナントは建築費用を回収しないといけないため、なかなか10年で契約してくれるテナントは多くありません。

 

多額の初期費用がかかる場合も

借地権で土地を貸す場合、多額の初期費用がかかるケースがあります。

借地権は貸地と同じく初期費用はあまりかかりませんが、場合によって多額の初期費用がかかるケースがあることに注意が必要です。

借地権は土地上に建物を建築するため、建築に必要なライフラインなどの設備を整えたり、貸地より造成の制限が厳しくなったりします。

このようなケースだと初期費用が数百万以上かかるケースが考えられます。

 

近隣トラブルが発生しやすい

借地権で土地を貸すと貸地よりも不特定多数の人が土地に出入りすることになり、近隣とのトラブルを引き起こしやすくなります。

土地だけ貸すだけだから近隣の人のことはあまり気にしなくて良い、というわけではないことには注意が必要です。

 

貸地と借地権の土地活用方法とは

貸地と借地権では土地活用法が異なります。それぞれの代表的な土地活用法方法を紹介していきます。

貸地での土地活用方法

  • 資材置場
  • トラックなどの車両置場
  • 家庭菜園
  • 墓地や霊園

このように貸地は建物を建築しない活用方法です。
墓地や霊園の場合は長期貸しになりますが、資材置場やトラックなどの車両置き場の場合は短期貸しにも対応可能です。

また、貸地は狭い土地から大きい土地まで貸せたり、市街化調整区域内の土地でも貸せたりする用途が多いのも特徴です。

 

借地権での土地活用方法

  • 定期借地権付マンション
  • ロードサイドの商業施設
  • 工場や倉庫
  • 病院やクリニック

借地権の土地貸しは、建物に多額の投資をしなければなりません。そのため、短期貸しはできず数十年以上の長期貸しになります。

借地権の土地貸しは建物を建築しなければならないため、市街化調整区域内の土地では対応できないケースがほとんどです。

 

 

まとめ

貸地”は土地を土地のまま利用することを目的とした人に貸す土地のことで、
“借地権”は建物を建築する目的とするために借りる土地のことでした。
貸地と借地権は借りる目的が違うため、活用方法や貸すことのメリットやデメリットも異なります。

そのため、貸地と借地権のそれぞれの内容を把握しておくことが必要です。実際に土地を貸すときには、貸地と借地権の違いを把握したうえで、
私どものような土地貸しの専門家に相談することをおすすめします。貸地などは土地が存在する地域により、メリットを最大限活かすことができるかが変わりますが、
そこまで個人が判断することは困難だからです。