株式会社Y's upの建設業ブログ

現場女子とは??

最近よく聞く現場女子とは何でしょう?

建設業界で、働く女性の実情や困っていることを紹介します。

建設業は、就業者の大多数を男性が占める時代が長く続いていました。世間でも、建設=男性の仕事というイメージを持つ方が多いでしょう。

しかし近年では、建設業界で働く女性が確実に増えています。現場女子や建設小町といった愛称で呼ばれています。

女性を受けいれるには企業側にも色々な環境整備が求められます。

実際の所はどうなのでしょうか?今回は、現場女子が感じるたいへんなことややってよかった事、そしてどのような人が現場女子に向いているのかご紹介します。

 

 

現場女子とは?どのくらいいるの?

建設業界で働く女性の中でも、事務職や営業職といった職種は含めず、現場で仕事する技能者のみをさします。

厚生労働省の労働力調査によると、建設業における女性就業者の数は、2022年の時点で82万人でした。

比率としては、建設業全体の16.7%に当たります。また技術者(施工管理)における女性の人数は約3万人、全体の約8.1%そして技術者(職人)における人数は約6%で、全体の2.3%に

過ぎません。

つまり、建設業界で働く女性はまだまだ少なく特に現場女子は非常に少ないのが実情です。

しかし、ここ最近では技術者として建設会社に就職する女性や、ひとり親方として活躍する女性が少しずつ増えています。

 

建設業界は人手不足が深刻化しており、国や企業も女性人材に力を入れている為、今後も建設業界で働く女性技術者の数は増えていくと考えられます。

将来的には、現場女子が全く珍しくない時代が来るかもしれません。

まだまだあまり知られていない現場女子は、女性受け入れの体制が整っておらず困っている事が多くあると思います。

例えば、

・女性用トイレや更衣室がない

会社のオフィスや現場事務所のトイレは別ですが建設げんばの仮設トイレや作業場では男女共用のものしかないケースが珍しくありません。

コンビニのトイレやビルのトイレなど気軽に用を足せないというのは非常に大きな問題です。

また更衣室が少ないという悩みもあります。

男性は野外でもさっと着替えられるかもしれませんが、女性はそういうわけにはいきません。

車の中やトイレなどで着替えざる負えません。

 

・ヘルメットや作業服のサイズが合わない

ヘルメット、作業服、安全靴、ハーネスといった装備品はこれまで男性の体格に合わせて

作られていました。そのため。女性の体に合ったサイズのものが手に入りにくく少し大きめのものを着用しざる負えない場合があります。

ただ、最近では現場女子の増加に伴い、大手メーカーが女性向け製品をリリースしており、女性の体格に合った装備品も流通するようになりました。今後はさらに種類が増え、サイズや機能性はもちろんのこと、デザイン面でも自分の好きなものを購入しやすくなると考えられます。装備品は安全性や作業効率に大きく影響しますから、最適なものを選びましょう。

 

・夏場は日焼け対策を万全に

建設業の中でも、鳶工事や土工事は屋外での作業が中心です。そのため、夏場は強烈な日差しを避けられず、日焼け対策は必須となります。

出勤前に、UVカット効果の高い日焼け止めを塗っておきましょう。現場での塗り直しは難しいので、勤務時間中はスプレータイプを使うのがおすすめです。

 

現場女子のうれしいメリット

現場女子は、建設工事を通じて社会を支える、とてもやりがいのある仕事です。それに加え、働く女性にとって多くのメリットがある仕事でもあります。主なメリットを見ていきましょう。

・建設現場を変える重要な戦力として重宝される

人手不足が深刻化している建設業界において、女性の職人や施工管理はとても貴重な戦力です。

それに加え、男性中心だった現場に女性が入ることで、従来とは違う多角的な視点で現場を見られるようになります。

これは現場の安全性や生産性の向上、そして新たなアイディアの創出などにつながると期待されています。

また、男性しかいない建設現場に対し、怖いイメージを抱く人は少なくありません。実は苦情や要望を伝えたいけど言いにくい……ということもあるでしょう。

しかし、女性の労働者がいれば、工事の関係者や近隣住民なども比較的話しかけやすくなります。このように女性は、建設現場において大変重宝される存在なのです。

・給与が高い

現場女子は、他の業種で働く女性に比べて給与が高い傾向にあります。なぜなら建設現場の仕事は、専門的なスキルを必要とするからです。

転職支援サービスdoda(デューダ)の調査によると、女性全体の平均年収が347万円なのに対し、

技術系(建築/土木)の女性は365万円、販売/サービス系は296万円、事務/アシスタント系は321万円でした。

現場女子は、女性の比率が高い業種はもちろん、女性の平均と比較しても給与が高いのです。

さらに、現場女子は資格の取得によってキャリアアップしていきます。資格はキャリアやスキルの証明になり、転職する際にも有利です。

しっかりとスキルを磨いて資格も取得すれば、どんどん給与がアップしますし、将来にわたって仕事の獲得に困りません。稼ぎたい女性にとって、現場女子は大変魅力的な仕事だといえます。

現場は女性も活躍できる!

建設現場で働く割合はまだまだ男性が多いため、女性にとってやりにくい現場が多いのは事実です。
トイレがない、着替える場所がない、日焼けが……などハプニングになりがちな問題はいくつかあります。

しかし、よくある問題を上手に克服し、工夫しながら建設現場で活躍する女性が増えてきています。

「女性だからこそ建設現場で働きやすい」「建設業でよかった」というメリットを活かして、楽しく働いている人もいます。

建設現場で女性が働くことへの偏見が少しずつなくなってきているので、今後ますます建設現場での男女比の差がなくなる可能性があるでしょう。

女性にとって建設現場の環境が良くなり、働きやすくなる可能性も否定できません。