株式会社Y's upの建設業ブログ

ケレン作業とは?

屋根塗装やウッドデッキ、鉄骨階段など、さまざまな場面でケレン作業が重要な役割を果たしています。

ケレン作業の意義や効果、そしてそれがどのように美しい仕上がりと長持ちさせるために役立っているのかを具体的な事例を通してご紹介します。

 

ケレン作業の種類とは

ケレン道具

ケレン作業には外壁の状態によって4つの種類があります。
それぞれに使用する道具が違ったり工事の規模が違ってきます。

1種ケレン作業

1種ケレンでは「ブラスト法」という工法で作業が行われます。
「ブラスト法」とは金属片などを含んだ特殊な研磨剤を吹き付けることで汚れや古い塗膜、錆びなどを除去して表面を研磨していくという作業です。
同時に塗料を塗装した際に密着性を高めるために「目荒らし」も行うことができます。
この作業を行う時には専用の機械を使用して大規模な工事になることが多く、「騒音」「「粉塵」といった問題も出てきます。
ただ、1種ケレンは道路、橋、船などの補修で行われる作業ですので、一般の住宅で行われることはありません。

2種ケレン作業

2種ケレンは汚れや錆びの範囲が広い、状態が悪いといった時に電気工具を使ってケレン作業を行うものです。
ディスクサンダーのような電気工具に加えて、ケレンハンマーなどを使って手作業も行います。
専用の大型機械を使うわけではないので、一般の住宅でも使用することができるのですが、あまり多くはありません。
ただ、鉄骨建築の外壁などで使用されることはあります。

3種ケレン作業

こちらは一般的な住宅で行われることが多いケレン作業です。
外壁部分に塗膜の剥がれや錆びがあるが、既存の塗膜が基本的には残っているという状態の時に行います。
ディスクサンダーなどの電気工具に加えて、スクレーパーで錆びや古い塗膜を除去し、サンドペーパーで磨いて仕上げるという方法が取られています。
多くの塗装業者が行っているケレン作業だと言えるでしょう。

4種ケレン作業

こちらは外壁部分に錆び、汚れ、古い塗膜剥がれなどがあまりないような状態の良い外壁で行われる作業です。
高圧洗浄で落とすことができなかった汚れや錆びを研磨スポンジやサンドペーパーを使って除去するといった軽微な手作業で行われます。

ケレン作業で使用する道具とは

ケレン作業ではいくつかの種類の道具を使って作業が行われます。
ここではケレン作業でよく使われる道具を順に紹介していきます。

ディスクサンダー

ディスクサンダー

「ディスク」とは円盤のことで、「サンド」は研磨することです。
その名前の通り、円盤で研磨を行うで電動工具となっており、「サンダー」と略して呼ばれることもあります。
ディスク部分は用途に合わせてナイロンタイプ、砥石タイプなどに付け替えることが可能となっています。
幅広く使われる道具なのでケレン作業ではお馴染みの道具だと言えるでしょう。

サンドペーパー

サンドペーパー

電動工具を使わないケレン作業でもっとも使用されているのがこのサンドペーパーです。
錆びや汚れを落とす作業、小さな凸凹の補修、最後の仕上げなど幅広く使うことができる紙やすりのことです。
こちらもよく見かける一般的な道具だと言えます。

ワイヤーブラシ

ワイヤーブラシ

ワイヤーブラシはブラシの部分を使ってサンドペーパーでは届かない部分などで使用することができます。
汚れや錆びをしっかりと落とすことができる道具ではあるのですが、ブラシ部分が金属ですので使い方を間違えると外壁に傷をつけてしまうことがあるので注意が必要です。

ケレンハンマー

ケレンハンマー

こちらはケレン作業に特化した特殊な形状のハンマーです。
先端が尖っている部分では細かい場所の錆びや塗膜を除去することができ、大きく平たい部分では錆びや塗膜をごっそりと削ぎ落とすことができます。

スクレーパー(皮すき)

スクレーパー

こちらは金属製、プラスチック製など種類が多く、扱いやすく汚れや錆びを落とすことができます。
刃の部分を錆びや古い塗膜部分に当てて削ぎ落とすように使用していきます。
使い勝手が良いので幅広く使われる道具となっています。

ケレン作業にかかる費用の相場と注意点とは

費用

ケレン作業は種類によって費用の相場が決まっています。
もちろん地域、季節、時期、建物の立地などの条件によって差はありますが、目安は覚えておきましょう。
また、依頼する際には押さえておきたい注意点もありますので合わせて紹介していきます。

ケレン作業の費用の相場とは

1㎡当たりの費用相場です。
・1種 3000~5000円
・2種 1500~2000円
・3種 500~1000円
・4種 200~500円
となっています。
おおまかな目安で計算しておくと便利です。

ケレン作業を依頼する際の注意点とは

外壁塗装を業者に依頼する際には以下の2つの点に注意が必要です。

外壁塗装工事の中にケレン作業が含まれているかどうか
外壁塗装工事を業者に依頼した際に工事内容にケレン作業が含まれているかどうかを必ず確認しておきましょう。
ケレン作業は外壁塗装の耐用年数を長くするため、仕上がりを良くするために必要な作業です。
もし外壁塗装工事を依頼した際に工事内容にケレン作業が含まれていない場合は手抜き工事がされる可能性があるため注意しましょう。

見積書を必ず確認する
業者に作業を依頼した際には見積書をしっかりと確認しましょう。
何種のケレン作業を行うのか」「費用は相場に近いものか」といったことを確認しておかなければ必要以上の費用が請求される可能性があります。
細かく記載せずに「一式」などでまとめられている場合には要注意です。
必ず内容を説明してもらうようにしましょう。

まとめ

外壁塗装工事を行う際には「ケレン作業」は欠かせない作業となります。
塗料を塗る前に外壁の汚れ、錆び、凸凹などをしっかりと除去しておかなければ、塗装したとしても「すぐに塗膜が剥がれる」「仕上がりが悪い」「ひび割れが起こりやすい」などの悪影響があります


どの規模のケレン作業を行わなければならないかは外壁の状態にもよりますが、

このケレン作業を適切に行うことが「耐用年数を長くする」「見た目の仕上がりを綺麗にする」「塗料の性能を最大限に発揮する」という点において

外壁塗装で重要なことだということを押さえておきましょう。

防水工事とは??

防水工事とは?目的や4つの種類・特徴などをわかりやすく解説💡

「防水工事ってどんな種類があるの?」
「防水工事はどのように進めるのか知りたい!」

このような疑問を持っている方に向けてこの記事では、防水工事について・防水工事の種類や特徴・防水工事の進め方を紹介します。

防水工事は、屋上やバルコニーなど雨に触れる部分を水から守る工事のことです。建物の強度を保つためにも防水工事は必須と言えます。

防水工事はどんな種類があるのか、この記事で詳しくみていきましょう。

 

防水工事とは

ベランダやバルコニー、屋上など雨に濡れる場所を水から守る工事のことを防水工事と言います。

建物を建てるときには防水工事は行いますが、時間とともに防水効果が少なくなってしまうのが特徴です。そのため、日頃から定期的にメンテナンスする必要があります。

もし長い間防水工事をしていない場合、躯体や鉄骨が傷んでしまいます。木造の場合は、梁や柱が傷ついてしまうでしょう。

 

防水工事の種類や特徴

防水工事の種類は、下記の4種類です。目的や工事を行う場所によって、適切な防水工事を選択していく必要があります。

・ウレタン防水

・シート防水

・アスファルト防水

・FRP防水

ウレタン防水

ウレタン防水は、防水工事の中で最もスタンダードな方法と言われています。ペンキなどのように塗装して施工するのみなので、比較的手軽に行えるのが特徴です。ウレタン防水のメリットとしては、下記の通りです。

・しっかりとメンテナンスを行えば半永久的に保てる

・段差があるところや複雑な場所でも対応できる

・ほかの防水工事と比べて比較的安価に行える

ウレタン防水の耐用年数は選ぶ工法によっても変わりますが、5〜10年と言われています。ここからは、ウレタン防水の工法を3つ紹介します。

 

密着工法

密着工法とは、既存の下地に直接ウレタン樹脂を塗装する方法です。雪や雨水の侵入を防ぐために、防水層を何層にも重ねます。

マンションのベランダや一般の住宅でよく行われる工法です。

複雑な形状にも対応でき、既存の防水層に塗装するのも可能です。また、密着工法はほかの工法と比べて安価に行えるため、よく選ばれる工法でもあります。

メッシュ工法

メッシュ工法とは、「メッシュシート」といった網目状のシートを下地と防水層の間に入れる工法のことです。メッシュシートがあることで、地震対策になったり、防水層の強度が増します。バルコニーやベランダ、廊下に適している工法です。

また、メッシュ工法は勾配がある場所だと、均等に塗装するのが難しいといったデメリットがあります。

 

通気緩衝工法

通気緩衝工法とは、「通気緩衝シート」といった通気性のあるシートを貼り付けた上に、ウレタンを塗装する方法です。通気緩衝シートは、

下地に含まれている水分の上昇を防いでくれます。
ほかにも防水層の腫れや、浮き上がりを防いでくれるのが特徴です。下地が劣化していても、影響を受けにくいとも言われています。

デメリットとしては、下記の2つが挙げられます。

・密着工法と比べると値段が高い

・金属製の筒を設置する必要があるのでベランダなどの狭いところには向いてない

 

シート防水

シート防水とは、防水性のシートを貼り付ける防水工事のことです。シートの種類は、下記のようなものがあります。

・塩ビシート

・ゴムシート

・アスファルトシート

人や車の通りがある場所と人が歩かないような場所では、使用するシートの種類が変わってきます。シート防水のメリットは、下地を選ばずに施工できることです。

またデメリットとしては、障害物のある場所や凸凹が多い面など、複雑な場所での施工には向いていないことが挙げられます。

接着工法とは、専用の接着剤を使用して下地に防水シートを貼る方法のことです。接着工法のメリットとしては下記の通りです。

  • ほかの工法よりも費用が安く抑えられる
  • 強度が一定に保たれる

また接着工法は、下記で紹介する「機械式固定工法」のような専用の機器を持ち込む必要がないため、ベランダのような狭い場所に適しています。

 

機械式固定工法

機械式固定工法は、専用の金具を使用して防水シートを固定していく工法です。上記で紹介した接着工法と違って、下地に影響を受けにくく、既に漏水している箇所にも施工が可能なのが特徴です。

デメリットとしては、作業時の振動や騒音が発生してしまうことが挙げられます。

ほかにも下地にある程度強度が必要と言えるでしょう。人がよく通るような場所には向いておらず、主に屋上などでよく使われることが多い工法です。

 

アスファルト防水

アスファルト防水とは、アスファルト製であるルーフィングシートといった防水シートを下地に貼り重ねている工法です。防水工法の中で最も古い工法と言われています。

アスファルト防水のメリットは、防水性・耐水性が高いことです。デメリットとして、火を使用した場合、悪臭や煙が発生してしまうので、注意する必要があります。

そのため、周囲へ気を配りながら、工事をしていく必要があります。アスファルト防水が使用される場面は、ビルや新築マンションなどになります。

FRP防水

FRP防水とは、下地にFRP(繊維強化プラスチック)製のシートを敷き、液状のものを何度も塗っていく方法のことです。FRP防水のメリットとしては、

主に下記のようなものが挙げられます。

  • 工期が1〜2日とほかの種類の工事と比べて短い
  • 防水性・耐久性が高い

FRP防水のデメリットとして、ほかの種類の工事よりも費用が高くついてしまう場合があります。また、屋上での使用はできないので気をつけてください。

主に、バルコニー・木造のベランダで使用されている工法です。

 

防水工事の進め方

ここからは、防水工事の進め方を紹介します。

  • 建物の状況を把握する
  • 防水工事を予算に応じて発注する
  • 今後の修繕計画を立てる

建物の状況を把握する

防水工事をする際は、漏水の予防として行うのか、経年の劣化による対策として行うのかによって行う工事が違ってきます。

まずは、防水工事を行いたい建物がどういった状況なのかを把握しておく必要があります。

防水工事が難しい場所は基本的にはありません。漏水がある場合は、まずは原因の追求をしておく必要があります。経年劣化がある建物の場合は、

漏水を防ぐためにも保証の付いている工事を行う必要があります。

 

防水工事には定期的なメンテナンスが必要

上記でも紹介しましたが、防水工事を行う際は定期的なメンテナンスが重要です。

防水工事のメンテナンスの中でも、もっとも有名なのがトップコートの塗り直しです。トップコートの中でも、フッ素トップコート・シリコントップコートのどちらかを選択すると、約10年ほどは、メンテナンスをしなくても長持ちします。「10年に一度はメンテナンスを行う」と頭に入れておくといいでしょう。

 

【まとめ】適切な防水工事で建物の強度や外観を維持しよう

いかがでしたか?防水工事は主に上記で紹介した4種類あり、目的や工事をする場所によって、適切な防水工事を選択する必要があります。

上記で紹介したものは代表的なもので、もっと細かく分類された工法もあります。

また防水工事は修理が高額になる場合が多く、業者の提案をそのまま採用してしまわないようにしましょう。

上記で紹介した、防水工事についての基本的な知識を頭に入れておくことで、適切な工事ができます。

 

外装塗装中での音や臭いからペットを守る!!

外装塗装中での臭いや音からペットをまもるには?

外装工事をする中で、においや大きな音がペットにとって大きなストレスになる可能性もあります。

なのでなるべくペットに及ぼす影響を最小限に抑えるべく、しっかりと対策をすることが大事です。

 

外装塗装をする前に、できる対策💡

・ペットがいることを必ず伝える

契約前に必ず塗装業者にペットを飼っていると伝えましょう。そのうえでどんな対策をとってくれるのか聞きましょう!

ペットに配慮した対応をしてくれる業者を選ぶことで、飼い主さんもペットもストレスを最小限に抑えて塗装を依頼することができます。

 

外装の工事中にできる対策💡

・ペットだけを残しての長時間の外出を防ぐ

工事中、見慣れない人が家を出入りしたり足場の音に反応して、鳴いたり吠えたりしてしまう可能性があります。しかし、飼い主さんがいない場合、ずっと泣き続けるのはペットもストレス

ですし、近隣にも迷惑になることも、、、

なので、塗装工事中にペットのみを残して外出するのは控えましょう。

・なるべく家から連れ出す

工事をしている昼間だけ外に連れ出すのも有効な対策です。

 

室内でペットを飼っている場合の対策💡

・換気ができるよう養生してもらう

外装塗装工事をしている間、窓やサッシには塗料がつかないように養生するため、自由に窓の開け閉めができなくなります。外装塗装中、換気をしないのは人間はもちろんペット

にとってもいい環境とは言えません。事前に、窓を開けることを想定して養生をしてもらうことが大切です!!

 

エアコンが使用できるように養生してもらう💡

真夏での外装塗装は、窓も開けられずエアコンも付けれないとなると体調管理が苦手なペットは熱中症や脱水症状を起こしてしまう可能性があります。

なので、塗装業者にあらかじめエアコンを付けたい旨を伝え、使えるようにしましょう!!

 

外でペットを飼っている場合💡

塗装現場に、ペットが近づかないようにする。誤って塗料をなめてしまったり足場に上ってしまうなど危険がたくさんあります。なので、外装塗装期間中のみ家の中で飼うというのも

有効的な対策です。また、外は職人の出入りや足場や機材の音などストレスになる外的要因は様々です。

まとめ✨

いかがでしたでしょうか??

外装塗装工事中に生じる臭いや、音で、思わぬ影響を及ぼしてしまう可能性があります。

なるべく、影響を最小限にして抑えられるようしっかり対策することが大事です。

 

朝礼の大切さ

工事現場や建築現場に朝礼は欠かせません。

工事現場のほとんどすべてで毎朝朝礼が行われています。数人規模の現場でも、作業員の数が100にん超える現場でも基本的には、その日に工事にかかわる全員が参加するものです。

しかし、1つの工事現場には、複数の工事業者が関わっていることが多く、朝礼の進め方や作法を間違えると、大勢に迷惑が掛かってしまいます。

そこで今回は工事現場における朝礼の目的や進め方、注意点について徹底解説します。

工事現場における朝礼とは??

作業員全員で行う集会を朝礼といいます。朝礼では、現場監督の挨拶やラジオ体操、注意事項の共有などその日の工事を安全かつ効率的に進めるための情報共有が主な目的です。

工事現場で朝礼をする目的

・作業員の点呼

・作業員の体調管理

工事現場での作業は危険と隣合わせです。

作業員の安全を確保するための居、安全器具や注意か㎜機などの工夫が実施されていますが、最も注意すべきなのが作業員の体調管理です。

朝礼時に作業員同士が顔を合わせることによって仲間の異変を察知できる環境を整えます

その日の作業内容の伝達

その日の作業内容を事前に共有することで、作業員が迷いなく作業に取り組むことができます。

安全性と効率性を向上させることに繋がります。

・工事スケジュールを説明

・搬入スケジュールの共有

・クレームの共有など、、

注意事項の伝達

毎日同じことを繰り返すマンネリ化し、注意力が低下します。

工事の作業は同じことの繰り返しではありませんが、同じ現場で仕事していると、危険個所でも事故が起きていないから大丈夫と油断してしまう事があります。

そこで開日朝礼を行い、同じ注意事項を同じ熱量で作業員に伝えることで毎日新鮮あ気持ちで危険個所に注意して作業に取り組めるようになります。

安全意識の向上

安全な作業環境を整えるには作業員の安全意識を常に向上させておく必要があります。朝礼看板に安全注意喚起のポスターを提示したり、労務災害ゼロを目指すと宣言したりと

各工事現場で様々な工夫が行われています。

他にも、安全器具の点検です。その工事現場で定められている、安全器具の点検を行います。

・ヘルメット

・眼鏡

・フルハーネス

・安全靴など。。

1つでもかけると安全に作業ができなかったり、元請業者に報告義務が発生したりすることもあります。必ず朝礼時にチェックして忘れているものがあれば、作業しましょう。

 

最後に

もちろん、一堂に会して行う朝礼にしかできないこともありますし、朝礼の自動化をした場合は、必ず動画を見た上でで、各自は作業内容を理解し、安全に配慮した行動を取る必要はあります。

しかし、朝礼も時代の進化に伴い、本質的な部分をしっかりと保ちつつ、より効率的に、より少ない労力で情報を共有できる手段に変化させていくことは大切だと考えます。

ぜひ朝礼の在り方について今一度考えてみてはどうでしょうか。

大規模修繕工事でよくあるトラブル

マンション大規模修繕工事でよくあるトラブルと原因について

・マンションの居住者とのトラブル

・近隣住民とのトラブル

・修繕費用に関するトラブル

・各業者とのトラブル

・修繕委員会内でのトラブル

・空き巣被害

マンション居住者とのトラブル

居住者が生活している中で実施する大規模修繕工事は、居住者とのトラブルが非常に多く見受けられます。

マンション居住者との代表的なトラブルは次の3つです。

・工事に協力的じゃない

・部屋の中を見られてしまう問題

・入室が必要な作業でのトラブル

💧工事に協力的じゃない

トラブルなく工事を進めるには住居者の協力が必要不可欠です。工事中はバルコニーやエレベーターが使えないほど、

通常の生活を送れないストレスから、非協力的な発言、行動で現場を困らせる住居者も出てきます。

主な原因は、コミュニケーション不足。工事の重要性がわかっていなかったり、住居者の声に耳を傾けられなかったりと工事前から良好な関係を築けないケース

が多くあります。

💧部屋の中を見られてしまう問題

足場を組んで窓のすぐ近くで作業してる場合、カーテンが開いていたら部屋の中が見える状態です。実際は見ていなくても、施工業者の立ち振る舞いや視線によっては

プライバシーを損害されたと感じてしまう事も。

これは、足場での作業日時やカーテンを閉める必要があることが周知できていないことが主な原因です。作業員においても、誤解を招く行動をしないように徹底してもらう

必要があります。

💧入室が必要な作業でのトラブル

マンションの大規模修繕工事では、ドアやサッシの交換、給排水管の補修などで工事業者が専有部に立ち入ることがあります。

事前にお知らせして許可を得ますが入室してほしくないという方とトラブルになることも。工事業者が一方的に、入室日時を決めるのではなく、居住者の希望時間に

合わせたり、最低限の入室で作業できないか検討したりと、可能な限り居住者に配慮してもらいましょう。

近隣住民とのトラブル

居住者とのトラブルではなく、近隣住民とのトラブルもあります。

特に多いのが、騒音や臭気、ホコリなどによる不快感に発展しトラブルになるケースです。これは避けられない不快感ですが、近隣住民の健康状態にも影響する

事があるため、慎重に対応しないとなりません。

💧修繕費用に関するトラブル

大規模修繕工事の費用を見積もる場合、足場をかけないと正確な見積もりができない箇所(外壁タイルなど)については、仮の金額で見積もっておき、着工後、実際に工事した数量と単価に基づき、費用を清算するのが一般的です。

仮の金額は多く見積もられるものですが、もし、着工後に予期せぬ不具合が見つかり、工事個所が増えた場合、

修繕費用が高くなり、トラブルになるケースがあります。

修繕費用が高くなり、修繕積立金が不足した場合、考えられる対策は以下の3つです。

  • 修繕積立金の追加徴収
  • 修繕積立金の値上げ
  • 金融機関からの借入

修繕積立金の追加徴収および値上げは効果的な対策ですが、組合員を説得するのに苦労します。金融機関からの借入は組合員とのトラブルは避けられますが、

毎月の返済や利子を考えると、得策ではありません。

修繕費用に関するトラブルの多くは、長期修繕計画の甘さが原因です。金銭的に余裕を持った計画への見直しを検討しましょう。

💧各業者とのトラブル

施工業者やコンサルタントの選定ミスはトラブルのもとです。実力不足の施工業者だと、施工ミスや大幅な遅延が発生してしまうことも。

最悪の場合、施工業者の倒産も考えられます。

これは調査不足が原因で起きるトラブルです。依頼する前に会社規模や経営状況についてよく調べておきましょう。

また、悪質なコンサルタントによるトラブルで被害を受けている管理組合も多くあります。悪質なコンサルタントの手法は、

安い費用で契約できる代わりに、施工業者と癒着して高い工事代金を請求すること。

「不要な工事が含まれている」「工事代金が高い」など不審点がある場合は、ほかの業者に見積もりを依頼し比較してみましょう。

💧修繕委員会内でのトラブル

大規模修繕工事を進めていくうえで中心となるのが、組合員で構成される修繕委員会です。

工事業者やコンサルタントの選定も修繕委員会がおこないます。

修繕委員会内でよくあるトラブルは「全員が集まれる時間がとれない」「意見がまとまらない」です。修繕委員会の理想の人数は、全員が集まりやすい5人。

少なくても多くても上手くいきません。

意見がまとまらない原因は、全員が集まれる時間がとれないことのほか、大規模修繕工事に関する知識がある方が少ないことが考えられます。

修繕委員会内でどんなに話し合ってもらちがあかない場合は、専門知識のある第三者機関の介在も視野に入れましょう。

💧空き巣被害

大規模修繕工事中は足場がかけられ、その気になれば誰でも窓から侵入できる状況です。

また、オートロックが開けられたままになっていたり、人の出入りが多くなったりと空き巣にとって好条件が揃います。

空き巣被害の原因は、防犯意識の低さです。空き巣に入られることを前提として、工事業者と協力し、以下4つの対策を検討しましょう。

  • 防犯カメラ設置
  • サーチライト設置
  • 窓サッシ用補助鍵の設置
  • 作業員共通の服や目印

死角になる場所には防犯カメラやサーチライトの設置が効果的。窓サッシ用の補助鍵は、居住者に無料で貸し出すケースがほとんどです。

不審者を見分けるためにも作業員は共通のベストを着用するなど、空き巣防に繋げましょう。

💧マンション大規模工事のトラブルを未然に防ぐ対策

ここからはトラブルを未然に防ぐ対策について解説します。おもな対策は以下の5つです。

  • 居住者への事前告知を徹底する
  • 近隣住民へは事前の挨拶・お知らせを徹底する
  • 長期修繕計画の定期的な見直し
  • 瑕疵(かし)保険に加入している業者を選定する
  • 信頼できる業者を選ぶ

順に詳細をみてみましょう。

💧居住者への事前告知を徹底する

居住者への事前告知の方法は色々とありますが、有効な手段は次の2つです。

  • エントランスに設置したホワイトボードで工事状況をリアルタイムに告知する
  • 各住居のメールボックスに、工事のスケジュール表を投函する

エントランスに設置した掲示板は、大規模工事に興味関心がない居住者でも自然に目に入るため、情報が伝わりやすくトラブル防止につながります。

容易に書き直せるため、変更点をリアルタイムで告知するのにも便利です。

また、スケジュール表を各住戸に投函することも忘れてはいけません。文書としてしっかり残すことで情報の相違を防ぎます。

居住者への事前告知は施工会社が対応してくれますが、任せっきりにするのでなく協力して周知していきましょう。

💧近隣住民へは事前の挨拶・お知らせを徹底する

近隣住民に対しても、工事開始前に挨拶・お知らせを徹底しましょう。工事のスケジュールや内容はもちろん、騒音や臭気が発生するなど都合の悪いことほど時間を割いて丁寧に伝えます。

工事に関する意見や質問を受け付ける連絡先を伝えておくことも、トラブル防止に効果的です。

誠意をもって挨拶することで、印象の良い状況から工事をスタートさせましょう。

また、工事車両の無断駐車でトラブルになることも。ただでさえ大きな工事車両の出入りにより、歩行者や車の通行を妨げているため、少しの時間だとしても近隣道路への無断駐車は厳禁です。

マンション内に工事車両を駐車できるスペースを確保しておきましょう。

💧長期修繕計画の定期的な見直し

追加工事の発生により修繕費用が足りなくなることは「仕方のないこと」ではありません。工事中に予期せぬ不具合が見つかることはよくあるため、

事前に備えておくことで、トラブルを防止しましょう。

具体的な対策は、長期修繕計画の定期的な見直しです。マンション建設当初に決められた長期修繕計画から一度も見直さず、

計画通りに大規模工事をおこなっているマンションも多くあります。

しかし、マンションの劣化具合は必ずしも予想通りではありません。工事費用も当時の見積もりとは大きく異なっているはずです。

無駄に費用をかけている工事はないのか、節約できる部分はないのか、定期的に見直し、追加費用を確保できるように備えましょう。

🔔瑕疵(かし)保険に加入している業者を選定する

瑕疵保険に加入している業者を選定することで、施工不良や倒産時のトラブルを防止できます。

業者が瑕疵保険に加入していると、工事の前後で第三者によるマンションの検査がおこなわれるため、手抜き工事の防止に有効です。

また、検査で不具合が見つかれば、工事業者に保険金が支払われ補修工事の費用に充てられます。

万が一、施工業者が倒産した場合は発注者に保険金が払われるため、保険金を利用し別の業者に工事を発注できるのです。

基本的に保証期間は5年間。鉄部の保証のみ2年間です。保険会社により、保証内容は異なるため、加入有無だけでなく、保証内容まで確認しておきましょう。

💧信頼できる業者を選ぶ

信頼できる業者か判断するポイントは以下の3つです。

  • 大規模修繕工事の実績が豊富
  • 現場監督の対応や人柄が良い
  • レスポンスが迅速かつ的確

大規模修繕工事の実績が少ない業者は、大規模修繕工事独自の注意点を理解していなかったり、

居住者対応に慣れていなかったりと、常にトラブルと隣り合わせです。その点、実績豊富な業者は、起こり得るトラブルを熟知しているため、安心して任せられます。

また、現場監督の対応や人柄が良いと、コミュニケーションが取りやすく居住者からの工事に関する困りごとにも親身に相談にのってくれるでしょう。

迅速かつ的確なレスポンスはトラブル防止だけでなく迅速な問題解決に繋がり、トラブルを最小限に抑えられます。

大規模修繕工事は「実績豊富で信頼できる業者を選ぶこと」「居住者・近隣住民の理解を得ること」ができれば、多くのトラブルを回避できます。

とくに居住者は生活の制限が多くなるため、理解を得るのが難しいことも。日頃から居住者とのコミュニケーションを大切にし、トラブルなく大規模工事をするための土台作りをしておきましょう。

 

外装塗装中の洗濯物事情!

いざ外壁塗装の工事が始まった時、お悩みの一つは洗濯物ではないでしょうか?

「外壁塗装中でも洗濯物は外干しできる?」

「外壁塗装中タイミングによっては外干しできる時があるかな?」

「室内干しが続くとストレスが溜まりそう」

洗濯物は毎日あるので悩みますよね。

乾かないのに毎日の洗濯物が増えていくなんて、まさに負の連鎖で考えるだけでもストレスになります。少しでも外干ししたいお気持ちはあるかと思います。

「申し訳ございませんが、外壁塗装中は洗濯物を外干しできません。」

業者によっては外干しできるタイミングを提示してくれる場合があるかもしれません。

塗装工程は大きく分けて5つに分かれます。それぞれの工程で洗濯物を外干しできない理由がございますので詳しくご紹介いたします。

※天候・外壁の大きさ・外壁の劣化状況によって工期は多少異なる場合がございます。

足場組立て

足場の組立ては金属製の柱などを運んでホコリが立つので、洗濯物を外干しするのは難しくなります。

足場組立後は、家全体を飛散防止ネットで覆います。

飛散防止ネットで覆われているので、いつも通りに洗濯物を外干しできず日当たりも望めません。

足場組立は半日から1日かかり、飛散防止ネットで日当たりが期待できないので外干しには不向きです。

 

補修工事

ケレン作業は古い塗装やサビを落とすので小さなホコリやチリが飛び散り、外干しの洗濯物に付着してしまいます。モルタル外壁などにクラック(ひび割れ)ができると削って補修をします。

削る作業によって外壁の粉塵が飛散し、外干しの洗濯物に付着してしまいます。

業者によってはコーキングの打ち替えなど飛散の可能性が少ない作業なら外干しできるタイミングがあるかもしれません。

外干しすると洗濯物を汚さないよう注意するあまり、作業効率が悪くなってしまい工事に影響が出てくる可能性がございます。

工期スケジュール通りに工事が進んでいくよう、なるべく室内干しで対処していただくのがいいと思います。

高圧洗浄・養生

基本5~7は養生したままです。水圧が高い業務用高圧洗浄機で外壁の汚れを洗い流すので、洗浄水や汚水が飛び散ります。

洗濯物を外干しすると、洗浄水や汚水が洗濯物に付着し汚れてしまいます。洗濯のやり直しにもなりますので、洗濯物を外干しするのは不可能になります。

養生作業は飛散させる作業がないので、業者によっては洗濯物を外干しが可能な場合がございます。

しかし、養生シートで様々な箇所を覆うので、思うように洗濯物が干せない可能性がございます。

また、洗濯物を干す場所が養生シートで覆われていて外干しできない場合があります。そのため、前もって室内干しの対策をしておくのが安心かと思います。

塗装工事

 

塗装工事中は刷毛やローラーで塗るので塗料が飛び、洗濯物を外干しすると細かな塗料が付着します。

特に吹付塗装は塗料が飛び散ります。また、塗料独特のニオイが洗濯物に移ってしまう場合があります。小さなお子様やお年寄りがいらっしゃるご家庭では、特に注意が必要です。

ニオイが移った衣類を着用すると気分が悪くなる場合があるかもしれません。一度付着した塗料やニオイは簡単に落とせない可能性がございますので、室内干しをおすすめいたします。

足場解体

足場解体は足場組立と同様で、家の周りで足場の撤去作業をするのでホコリが立ちます。

足場解体にも半日から1日かかってしまうので、洗濯物は室内干しをした方がいいでしょう。

 

 

大工事説明会の大切さ!!

工事説明会は、大規模修繕工事えお実地する前に開催される会合です。この説明会では、住民に工事の工程や、内容、工事にあたって想定される影響などを説明する

だけでなく住民にとっても工事への不安や疑問を解消する大切な会合です。

 

どうして工事説明会は必要なのか?

大規模修繕では、マンションの周囲に足場を組んで外壁塗装を行ったりするので、ベランダに洗濯物を干すのがむずかしくなったりと、工事期間は日常生活に

少なからず支障が発生します。工事期間を順調に進めるためにも、入居者の理解や協力が欠かせません。

また説明不足やコミュニケーション不足が不慮の事故に繋がるケースもあります。

工事によってより良い住環境を実現できるとしっかり伝え、入居者に協力姿勢を持ってもらうことが工事を成功させるポイントになるのです😊

般的な工事説明で一行われる内

工事説明会で説明する項目は、工事の工程スケジュールや注意点だけではありません。

工事期間中の防犯対策や、安産管理、洗濯、清掃など、日常生活に関することまで幅広く説明が行われます。

では、どのような説明が行われているのでしょうか?

⭐工期

大規模修繕工事完了までのスケジュールについて説明

⭐工事の範囲、工程

外壁、防水、鉄部塗装など工箇所の詳細や、仮設や足場組みなど工程表とともに説明。

⭐工事に関するお願い

1日の作業時間や、休憩時間、休日の作業の有無、工事期間中に入居者に気お付けてほしいこと。

工事説明会で特に注意したい3つのポイント

工事説明会では工事期間中に発生するすべてについて説明が行われます。

以下は特に注意して確認すべきポイントです。

防犯対策に関して

工事中はマンションの外壁部分に足場が組まれるため、上階であっても不審者などが入りやすくなってます。

入居者側にしてみれば、防犯に関することは1番の心配事。万が一のことがあった際や不審者を見つけた時の連絡先などを

十分に確認するようにしましょう。

 

安全対策に関して

足場がぐらついている箇所がある、足場が原因でけがをしてしまったなど安全対策に関する取り決めを確認しておきましょう。

また工事中の安全対策で最も重要なのは、子供のけがを防ぐこと。

子供向けの安全対策教室を開催してもらうなど、十分な対策を求めるようにしましょう。

 

ベランダの片付けに関して

バルコニー内の天井や壁の塗装工事、床の防水工事などが行われることもあります。

この際には、バルコニーいn置かれた植木鉢や荷物などがあると工事の妨げになるので、入居者各々が方付けなくては

なりません。

 

十分な確認で互いに納得した工事を

トラブルが起きてしまってから、言った、言ってないと言い争いになっても解決はしません。

マンションの組合管理、入居者には工事説明会には出席してもらうようにし、疑問や不安を買いすぉうして大規模修繕に臨みましょう!!

いつまで続く?外装塗装のにおい!

いつまで続く?外壁塗装の臭い|原因と対策、赤ちゃんやペットへの影響は?

 

塗料と聞くと、あの独特な刺激のある臭いを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

人によって差はありますが、体調を崩してしまうこともありますよね。

塗料の臭いがいつまで続くのか気になって、外壁塗装を思い留まってしまう人もいるでしょう。

ましてや大人より敏感な赤ちゃんやペットへの悪影響は気になりますし、ご近所との距離が近ければ、苦情がくるのではないかと心配は尽きないものです。

しかし、最近は臭いを抑える工夫がされた塗料もありますし、自分で影響を和らげる方法もあります。

 

 

1 . 外壁塗装工事で臭いが発生する理由

「外壁塗装をするときには、塗料の臭いが気になるのではないか」と、なんとなく不安を感じている人は多いですよね。

塗料の臭いの基礎知識を押さえることで、このあとに続く臭いの対策や影響についてのご説明も分かりやすくなるはずです。

 

臭いの一番の原因は油性塗料に使うシンナー⚡

塗料を構成している成分は、色を着ける「顔料」・グレードや耐久性の決め手となる「合成樹脂」・機能を追加する「添加剤」の3つです。

そしてこれらを溶かして液状にする「溶剤」の種類によって水性塗料と油性塗料に分かれます。

水性塗料は溶剤に水、油性塗料は溶剤に有機溶剤を使用しているものを指します。

有機溶剤はシンナーとも呼ばれ、塗料にはイソプロピルアルコールやメタノールなどがよく使われます。

実は、塗料の臭いの主な原因こそが、このシンナーなのです。

溶剤としてのシンナーには、塗料の防水性を高めたり乾燥を早めたりする効果があり、サビを出にくくすることから外壁のほかに屋根にもよく使用されるという優れた点があります。

しかし、シンナーを長時間吸い続けると健康に悪影響があると分かっており、吐き気・目眩・頭痛・目や喉などの粘膜の不快感というような症状が出ます。

このため、油性塗料を扱う作業は細心の注意が必要とされており、特殊健康診断・作業環境測定・蒸気の発散源対策・作業責任者の専任が厚生労働省から義務付けられているほどです。

 

臭うのは「中塗り」「上塗り」の3日間☝️

塗料の臭いの主な原因がシンナーということは、外壁塗装に油性塗料を選んだ場合、塗装をしている間はずっと臭いがするのでしょうか。この答えはNOです。

塗装の作業は原則的に「下塗り」「中塗り」「上塗り」の三段階に分けられており、下塗りのときは仕上げに塗る塗料の密着性や安定性を高めるための下塗り専用塗料が使われるからです。

下塗り専用塗料には、仕上げの塗料が外壁材に吸収されることを防ぐためのシーラーのほか、

サビ止め効果やもろい外壁材を強固にする効果があるプライマーなどがあります。

下塗り専用塗料にも水性と油性がありますが、油性でも仕上げの塗料ほど臭いが強くないものがほとんどです。

基本的に、「外壁にこの塗料を使いたい」と希望して選んだ塗料は、仕上げの塗料として中塗りと上塗りに使われます。

2回塗る理由は、1回だけだとムラが出たりキレイに発色しなかったりすることが多いからです。

つまり外壁塗装のときに臭いが出やすいのは、油性塗料を選んだ場合の中塗りと上塗りのとき。

 

 

     臭い問題解決の具体策

塗料の臭いが気になるのは、油性塗料を塗装したときの3日間ほどであることが分かりました。

しかし、もし臭わない方法があるのならなるべく臭わない方がいいですよね。

どの方法を選んでもある程度は独特の臭いが出てしまいますが、多くの場合、臭いはご近所に届くより前に飛び散ってしまいます。

それでも、ご近所からの苦情が心配な方もいるでしょう。

しかし、外壁塗装の優良業者は作業を始める前にご近所を回って工程と注意点を説明してくれるので、その点はあまり心配しなくて大丈夫ですよ。

 

水性塗料を使用してもらう

「油性塗料のシンナーが臭いの主な原因なのだから、水性塗料を使えば臭いを減らせるのでは?」と考える方もいると思いますが、水性塗料も有機溶剤をまったく含んでいない訳ではありません。

水性塗料は「臭いがない」わけではなく「臭いが少ない」のが実態なのです。

塗料には1液型と2液型という分類があります。これは文字通り、1つの液で塗料として使えるか、2つの液を混ぜ合わせて初めて塗料として使えるかの違いを表しています。

2液型は塗膜が硬く耐久性に優れるという利点があるのですが、1液型より臭いが強いものが多く、臭いが心配な方は1液型を選んだ方がいいでしょう。

 

換気に配慮した順番で施工してもらう

外壁塗装をするときは、窓やドアに養生を施します。

養生とは、建築現場などで作業の目的部分の周囲を汚れや破損から守るために保護すること。

外壁塗装の場合は塗料が外壁以外に飛ばないよう、窓やドアにビニールシートなどをかけて養生テープで留めて保護します。

養生は塗装を手際よく美しく仕上げるために必要な工程ですが、一時的に窓が開け閉めできなくなることがよくあります。

この状態で塗料の臭いが住宅内に充満すると、換気ができなくて気分が悪くなってしまうこともありますよね。

この点が心配で、外壁塗装に踏み切れない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実は、窓を開け閉めできるように養生することは可能です。

外壁塗装ではドアも養生しますが、ドアが開け閉めできないと住宅への出入りができなくて困ってしまうので、養生したまま開閉できるように施工します。

これは窓にも使えるやり方なのです。

換気ができないことが心配な方は、業者にハッキリと窓が開け閉めできる養生を希望しましょう。

 

人体やペットへの影響は?

塗料の臭いがどれくらい苦手かは個人差が大きく、同じ塗料でも平気な人もいれば耐えられない人もいます。

平気な人からすれば、耐えられない人は大げさにいやがっているように見えるかも知れません。

しかし、耐えられない人は本当につらくて拒絶しているので、「これくらい我慢しろ」とか「わがままを言うな」などと無理を言ったり責めたりしないように心がけましょう。

そして、身体が大きい人間の大人でも辛くなる人がいるのですから、より小さくて敏感な赤ちゃんやペットは、さらに塗料の臭いの悪影響を受けやすいと理解してあげてください。

 

大人より臭いに敏感な赤ちゃんやペットがいる場合

赤ちゃんやペットは、マニキュアの除光液に含まれるシンナーでも体調を崩してしまうことがあります。

塗装作業中にシンナーの悪影響を受けてしまう可能性は高いでしょう。妊婦さんがシンナーを吸って胎児に悪影響が出るという具体的なデータはありませんが、基本的に妊娠中は体調を崩しやすいので、妊婦さんもなるべくシンナーを吸わない方がいいといえます。

赤ちゃんや妊婦さんがいる場合は、塗装作業がすべて終わるまで別の場所で暮らしてもらうのが理想的です。

実家や親戚などの親族の家を頼るほか、ウィークリーマンションのような短期賃貸物件を利用してもいいでしょう。

ペットがいる場合は、ペットの様子をよく観察してから判断してください。

ペットは体の大きさや苦手な環境が種類や個体ごとにまちまちなので、シンナーをまったく気にしないこともあります。

逆にとても苦手なこともあるので、様子がおかしければすぐ換気してあげてください。

 

塗料の臭いが気になったら我慢せずに対策しましょう

外壁塗装工事で臭いが発生する主な原因は、油性塗料に有機溶剤として含まれるシンナーです。

シンナーを長時間吸うと吐き気や目眩などの健康被害が出やすくなります。

とくに赤ちゃんやペットは悪影響を受けやすいので、塗装作業中は住む場所を変えることも考えてみてください。

塗料の臭いに配慮してくれる業者を選ぶポイントは、親身に分かりやすい説明をしてくれて、現場管理者が毎日来てくれるかどうかです。

塗料の臭いの感じ方は人それぞれなので、辛いと感じる人は我慢せずに対策を取りましょう。

梅雨の時期塗装工事大丈夫??

外装塗装を梅雨の時期にしても大丈夫なのか?

そんな疑問にお答えします。

外装塗装を決めた方は、次に具体的に時期や費用を考えるのではないでしょうか?

時期は、一時的に春、秋がいいといわれています。実際に業者に梅雨時期である6月ごろを提案された場合、皆様はどのような印象を持ちますか?

梅雨時期は、地域にもよりますが週3~5日雨が降ることがあります。

外装塗装を雨の多い時期にしてもいいにだろうか。とお考えになる方もいます。

しかし実は、梅雨時期でも注意をすれば外装塗装をすることができます。

 

梅雨の時期でも外装塗装はできる!!

塗装は1年間通して行うことができます。塗装メーカーの出している基準では、

湿度:85%未満

気温:5℃以上

天候:晴れまたは曇り

の、環境元であれば塗装が可能なため条件を満たしていれば1年間通して塗装が可能になります。

先進の塗料技術と適切な工程管理にあります。現在市場に出ている多くの塗料は、湿度が高い状況下でも効果的に機能するように設計されています。

これらの塗料は、湿度が塗膜の硬化を妨げるのを防ぐ特性を持っているため、梅雨時期でも使用することが可能です。

さらに、塗装業者は天気予報を密にチェックし、雨の予報がない日を見極めて塗装作業を行います。また、急な天候の変化にも対応できるように、

作業の段取りを柔軟に変更できる計画性も重要です。

 

雨時期の外壁塗装のメリットとは?

一見、梅雨時期の外壁塗装はリスクが伴うように思えますが、実はこの時期ならではのメリットがあります。

多くの人が避けるため、業者の予約が取りやすくなるのはもちろん、競争が少ないため価格交渉がしやすく、割安で工事を行える可能性が高まります。

これらのメリットを活かすことで、賢く外壁塗装を行うことが可能になります。

 

注意点とデメリット

梅雨時期の外壁塗装にはメリットが多い一方で、いくつかの注意点とデメリットが存在します。

最も顕著なのは、予測不可能な天候による工期の延長リスクです。

さらに、高湿度が原因で塗料の乾燥に時間がかかることがあり、これが仕上がりの質に影響を及ぼす可能性があります。

これらのリスクを理解し、適切に対処することが重要です。

 

工期の延長リスク

梅雨時期は予期せぬ雨が降ることが多く、これが直接的に工期の延長につながります。

予定していた作業が行えない日が出てくると、結果的に全体のスケジュールに遅れが生じる可能性があります。

このような状況を避けるためには、業者との密なコミュニケーションが必要です。

 

梅雨時期の外壁塗装を成功させるポイント

工事スケジュールの調整方法

梅雨時期に外壁塗装を行う最大の課題は、変わりやすい天候に対応することです。工事スケジュールを柔軟に調整できるよう、業者と密接に連携を取り合うことが重要です。

事前に「雨天時の代替計画」を確認し、天気予報に基づいて作業日を決定します。また、突然の天候変化にも迅速に対応できるよう、日々のコミュニケーションを欠かさないことが必要です。

業者選びのコツとアフターケア

梅雨時期の外壁塗装を成功させるためには、経験豊富で信頼できる業者を選ぶことが非常に重要です。

業者選びの際には、過去の施工事例や顧客の口コミを確認し、梅雨時期の塗装経験が豊富な業者を選ぶようにしましょう。

また、施工後のアフターケアや保証についても事前に確認しておくことで、将来的なトラブルを避けることができます。

梅雨時期の外壁塗装は、適切な準備と対策を行うことで、通常時と変わらぬ品質の仕上がりを実現することが可能です。

業者との良好な関係を築き、細やかな計画と柔軟な対応で、雨の多い季節も乗り越えましょう。

 

6つの安全管理

施工管理の安全管理とは現場の危険を防ぐこと|6つの安全管理

この記事では、施工管理の「安全管理」の仕事内容を解説します💡

安全管理とは、工事現場の危険を未然に防ぐことです。

工事現場には常に危険が潜んでいます⚠️

事実、日本中の工事現場では、毎日のように事故が起きています。

最悪の場合、死亡事故になることもあるので、安全管理は絶対です!

 

施工管理の安全管理とは、工事現場の事故を未然に防ぐことです。

具体的には、下記の6種類の安全管理があります。

1.工事現場の安全管理

  • 危険な足場がないかチェック
  • 危険箇所に注意喚起の看板を設置
  • 高所に手すりを設置
  • 開口部にフタを設置
  • 落下防止のネットを設置
  • 作業員さんに危険箇所を共有してもらう
  • 職長会議で危険情報の共有
  • クレーンの周りにコーンとコーンバーを設置
  • 有機溶剤の容器の集積箇所を統一する

2.機材、重機の安全管理

  • 工事機材や重機が問題なく動くか確認
  • クレーンのワイヤーが壊れていないかチェック
  • 安全帯のチェック
  • 作業員さんのヘルメットのヒモが緩んでいないかチェック
  • 車両や重機を使うときは誘導員を配置する

3.人の安全管理

  • 作業員さんたちの健康チェック
  • ヒヤリハットの事例を朝礼で伝える
  • 上下作業禁止の徹底
  • 吊り荷の下の人払い
  • 高所作業での安全帯の使用の徹底
  • 危険作業をしていないか巡回する
  • 作業員さんたちの休憩の管理
  • 新規入場者への教育の徹底
  • 朝礼で危険予知活動と危険予知トレーニングを行う
  • 作業員さんたちに5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)を徹底してもらう

4.季節、天気の安全管理

  • 雨の日の足場の注意喚起(滑るので)
  • 強風の日の高所作業の注意喚起
  • 水分補給の徹底(熱中症を予防する)

5.工事進行の安全管理

  • 安全衛生管理計画を作成する
  • 安全に配慮した作業手順書を作成する
  • 安全な工法を守っているかチェックする

6.工事現場のルール作りによる安全管理

  • 職長会を設置する
  • 労働災害防止協議会を設置する
  • 工事現場の標識を統一する
  • 工事現場の警報を統一する
  • 避難訓練を実施する
  • 事故の原因特定と再発防止を対策する
  • 過度の重層請負を改善する

 

【注意】工期が厳しくても安全管理は絶対💡☝️

悪天候が続くと、外の工事ができないこともあります。

そんな中でも期限は守らないといけないので、どうしても焦りが出るもの。

でも、どんなに工期が厳しくても安全管理を怠ってはいけません。

人命より大切なものはないから。

忙しさから安全管理を怠るときほど、事故が発生しやすくなります。

どんな現場であっても安全管理は最重要ですね。