2024年05月23日
自宅でご家族と家探しができる!今注目を浴びているオンライン内見とは?
賃貸住宅を探すとなると話は別。やはり実際に物件の状況をこの目で見てから決めたい……と思う方が多いのではないでしょうか。
ご家族で住む家であれば全員でしっかり見て、みんなの住みたい家を決めたいものです。
現在は「オンライン内見」や「IT重説」など、家に居ながらご家族で物件を詳しくチェックする方法があります。
オンライン内見とは
オンライン内見とは、ご自宅のパソコン・スマートフォンなどからインターネット経由で、物件について映像と音声で紹介を受けられるサービスです。
インターネットでの動画視聴が一般的になった近年登場したサービスですが、2020年以降は新型コロナウイルス感染症の有効な感染対策としても注目を浴びています。
オンライン内見のメリット、デメリット
不要不急の外出を控えることができ、ご家族全員が家にいるときに物件を探せるオンライン内見。
さまざまなメリットがありますが、気を付けなければいけない点もあります。ここでは、オンライン内見のメリットとデメリットについてご紹介します。
メリット
家にいながら内見ができ、家族の都合をつけやすい
家族が家にいる時間帯に合わせて内見ができ、みんなで出かける時間の都合を合わせる手間がありません。業者さんによっては土日祝にも内見の予定を入れられます。
感染症対策にもなる
新型コロナウイルス感染症の感染症予防は必須です。。小さな子どもがいるご家庭なら、コロナだけでなくノロウイルスなども気になりますね。
オンライン内見なら、外出して多くの人と対面する機会を減らせるため、感染症予防にも有効です。
転勤などで遠方の物件を見たいときに便利
転勤する場合、現地で実際に物件を見ることなく契約してしまうケースも少なくありません。しかしオンライン内見を活用することで、
遠方の物件も事前に確認して選ぶことができます。たとえ海外への転勤であっても、現地の物件を見られることはメリットでしょう。
デメリット
実際に物件を目で見るなどして体感ができない
現地へ出向かないため、物件の詳しい雰囲気や匂い、日当たりや暑さ・寒さなどを実際に体感することはできません。
見せたくない部分は見せてもらえない可能性がある
物件の中身を積極的に公開するとネガティブ要素になってしまう部分がある場合、そこをオンライン内見では見せてもらえていない可能性もあります。
信頼できる不動産会社さんと、しっかり意思疎通をして物件を選ぶことが、オンライン内見の場合はより重要になるでしょう。
IT重説とは
オンライン内見を終え、無事に住みたい家が見つかりました。契約に進む場合、オンラインで手続きを行うことが可能です。
不動産の取引時には、売買・賃貸に関わらず「重要事項説明」が必要です。契約上重要となる事柄について「重要事項説明書」を発行してもらい、契約前に説明を受けなければなりません。
これは宅地建物取引業法という法律で義務づけられており、宅地建物取引士に直接対面することが必要でした。
しかし2015年頃からインターネットで重要事項説明をおこなう社会実験が国によってスタート。そして2017年10月より、
賃貸借契約における借主への重要事項説明がインターネット経由で実施可能となりました。これが、現在賃貸契約で一般的に実施されるようになった「IT重説」の始まりです。
内見がオンラインで可能となっただけでなく、契約前に必ずおこなう「重要事項説明」も家に居ながら受けられるようになったのです。
IT重説の実施手順と流れ
まず、賃貸契約したい物件を決めて不動産会社の担当者にIT重説の申し込みをします。次に担当者と日程や時刻の打ち合せをします。
予定が決まったら「重要事項説明書」をメールや郵送で受け取り、ご家庭でIT重説を受ける準備を整えましょう。
Web会議を利用する場合、専用アプリなどを事前にダウンロードしておく必要がある場合があります。
予定の日時までに準備を済ませ、「重要事項説明書」を見ながらIT重説を受けましょう。
オンライン内見やIT重説を行う場合の注意点
内見や重説をオンラインで実施する場合、具体的に気を付けるべき点にはどのようなものがあるのでしょうか。
家具・家財の搬入について確認しておく
実際に現地で出入口や建具の寸法を測定することができないため、引越し時に持ち込む家具や家財のサイズと搬入の可否を必ず確かめましょう。
周辺環境などを問い合わせて確認する
子どもがいるご家族が暮らす家を決めるときは、立地や周辺環境も気になる点です。現地に内見に出向く場合はある程度それらの確認が可能ですが、
オンラインでは把握しにくいこともあります。担当者と打ち合わせをし、必ず確認しましょう。
まとめ
密な空間を回避し、不特定多数の人との接触を避ける現在の生活様式に適しているオンライン内見やIT重説。遠方への転勤など、
現地を見に行けない賃貸住宅探しにも役立ち、これから利用する機会がどんどん増えそうです。
できれば現地での内見が確認することがベストですが、都合が付かないときはオンラインを活用し使い分けるなどで、選択肢も広がるでしょう。
カテゴリ:不動産業ブログ