梅雨入りやこれから台風の時期も近づいています。
そんな時に建設現場の人たちはどんな対策で工事を進めているのでしょうか?
・高所足場の安全を確保しよう!
現場における台風対策で最も気をつけたいのは、足場の安全対策です。
足場がもし台風で倒壊すれば、近隣の住宅に大きな被害を与えます。
現場外も巻き込んだ大事故につながる危険性があるため、しっかり対策を講じてください。
特に、高所の足場は要注意。
地上ではたいした風でなくても、高所では強風になる場合があります。
具体的な対策としては、単管やクランプを差し込んで足場の壁つなぎを補強しましょう。
また、養生シートの各所を縛り直したり、外したりするのも有効です。
平時では足場を守ってくれる養生シートですが、暴風時は逆に足場にかかる負荷を大きくしてしまう可能性があるためです。
・資材の飛散を防止しよう!
建築資材が台風時に吹き飛ばされたり、雨の影響で流れ出したりしないための対策も重要です。
飛散しやすいのは、カラーコーンや安全看板、表示パネルなどです。
特にパネル状の資材は飛ばされやすく、爪がついた板などは風に飛ばされれば凶器と化す危険性もあります。
台風が接近してきたら現場内をくまなく確認し、ネットやメッシュシート、ロープなどで資材をしっかり固定しておきましょう。
撤去して事務所や倉庫にしまっておくのもおすすめです。
とにかく「作業したまま資材がほったらかし」状態は避けるようにしてください。
・仮囲いの強化も必要!
台風が近づくと、工事現場の仮囲いも崩壊の危険性が高まります。倒れた場合、現場外部への影響が懸念されるため、対策が重要です。
特に、控え部分に注意が必要ですので、弱い部分は手で揺すて確認し、単管を追加して補強しましょう。
・重機が倒れれば被害は甚大!
現場の重機対策も台風対策ではとても重要です。
重機は読んで字のごとく非常に重いため、万が一倒れれば甚大な被害をもたらします。
特にクレーンやバックホウなど、高さのある重機には十分に気をつけましょう。
暴風により想像以上に簡単に倒れてしまうことがあるため、対策としては、重機のサイドブレーキを引いておくだけではNG。
ロープと杭などでしっかり固定しておきましょう。
さらに、雨水で現場が土砂崩れを起こした際に影響を受ける場所に重機を停車していないかも注意してください。
重機自体は倒れなくても、土砂に埋まれば故障して使えなくなってしまう恐れがあります。
1台数千万円~数億円もする重機ですから、くれぐれも大切に扱いましょう。
強風の日の建築作業:中止の基準とは?
強風の日における風速基準
建築現場での作業中、強風に注意する必要があります。では、強風の日における作業の安全性はどの程度の風速に左右されるのでしょうか?風速基準について見ていきましょう。
強風の日における風速基準は、一般的には風速15メートル毎秒以上とされています。
しかし、建築現場の高所作業や重機の使用など、作業内容や環境によって基準は異なる場合もあります。
建設業界では、安全性を確保するために風速計を使用して現場の風速を測定することが一般的です。
強風の日には建築現場での作業が非常に危険となるため、風速の測定とその基準に従うことが重要です。
現場責任者や作業員は、風速計を活用して風速を正確に測定し、作業の安全性を判断する必要があります。
また、天候予報や気象情報をチェックすることも重要です。
建築現場での強風の日の作業は、安全が最優先ですので、風速基準を守り、適切な判断を行うことが求められます。。
大雨警報が出た時の建築現場:対処法と注意点
大雨警報が出た場合は、作業員の安全を最優先に考えるべきです。
建築現場では、天候によって作業場所が滑りやすくなったり、土壌が緩んだりする可能性があります。
このような状況では、足場や作業場所の安定確保が重要です。しっかりと防水加工を施し、安全な足場を確保することが必要です浸水被害に備える必要もあります。
建築現場では、工事中の建物内部が浸水することで、設備や機材の故障や劣化、さらには作業員の安全にも影響を及ぼします。
したがって、必要な場所にはポンプや排水装置を設置し、浸水対策を徹底することが重要です。
さらに、建築現場では大雨による土砂崩れや地盤沈下などのリスクもあります。
特に斜面や土砂の移動が予想される場所では、十分な警戒が必要です。定期的な点検や監視、適切な安全バリケードの設置など、地盤の変動や崩壊を早期に察知し、対策を講じることが重要です。
まとめ:悪天候に負けない安全な建築現場を作ろう
強風・大雨警報発令時の建築現場での対策の重要性
強風や大雨警報が発令された場合、建築現場での対策は非常に重要です。これらの悪天候条件下では、作業員の安全が脅かされるだけでなく、建物や設備への被害も発生する可能性があります。
まず、強風や大雨によって建築現場では足場や作業場所が不安定になるため、作業員の安全に直接的な影響が出ます。
突風や豪雨による事故や怪我を防ぐために、作業を中止するなど適切な行動をとることが必要です。
また、建築物自体にも悪天候は様々な被害をもたらす可能性があります。
強風によって屋根や外壁が損傷する、大雨によって浸水や雨漏りが発生するなどのリスクがあります。適切なルーフィングや防水対策が行われていない場合、建物は弱体化し、その後の耐久性や安全性に問題を抱えることになります。
強風や大雨警報発令時には、事前の対策や準備が重要です。
安全な避難場所や適切な保護装備の準備、建物や設備の点検などを行い、リスクを最小限に抑えるための対策を事前に講じておく必要があります。
強風や大雨警報が発令された場合、建築現場では即座に対策を取ることが求められます。
作業員の安全を最優先に考え、建物や設備を適切に保護するための対策を実施しましょう。適切な対策を講じることで、作業員の安全と建築物の耐久性を確保することができます。