株式会社Y's upの不動産業ブログ

ゴミ屋敷問題

ゴミ屋敷の主を退去させることはできるの?

どんな部屋でもゴミ屋敷になる可能性があります

ゴミ屋敷と言っても、その程度は様々です。

外観を見れば分かるものから、部屋の扉を開けない限り分からないものまであります。

賃貸借契約を結んだ時はゴミを溜めてしまいそうに見えなかったが、些細な事をきっかけに物が捨てられなくなってしまうこともあります。

環境省が行った調査では、過去5年間で5,200件以上のゴミ屋敷事案が発生していることが明らかになりました。一方で改善率は50%を下回っており、認知されたゴミ屋敷の半分以上は改善されていません。

誰でもゴミ屋敷の主になる可能性はありますし、いつ自分の会社が管理している物件で起こるか分かりません。その危険性とは常に隣り合わせということです。

部屋をゴミ屋敷としてしまう人は精神的な辛さを抱えているケースが珍しくありません。

中には公務員など、一見ゴミを溜めなさそうな人がゴミ屋敷の主だったということも結構あります

管理会社はクレームの電話を受けて初めて認識することも多いようです。クレームの電話が入ってしまった場合、管理会社はどのような対応をすると良いのでしょうか。

 

ゴミを勝手に処分していいの?

あなたの目からはゴミに映るものたちが、部屋からあふれていたとして、それを捨てることは可能なのでしょうか。

この答えは、NOです。

たとえゴミに見えても、入居者の所有物に変わりはありません。

管理会社の仕事は物件や入居者の管理ですが、所有物を勝手に捨てる権利まではありません。物件のオーナーである大家さんも手出しできない権利です。

さらに、本人が自分の持ち物と言い張るなら「私有財産」扱いになるため、仮に勝手に捨てたとしたら「窃盗罪」にあたる可能性もあります。

ゴミ屋敷からあふれているゴミを勝手に捨てたことで、トラブルに発展するケースもありますので、決して無断で捨てないでください。

通達文を送ろう

ゴミを捨ててはいけないのなら、どのような対応をすれば良いのでしょうか。

まずは、ゴミ屋敷の主宛に文書を送ります。

ゴミをいつまでに捨てないとわたしたちがゴミを捨ててしまいますよ、賃貸借契約も解除しますよという内容のものです。

ゴミ屋敷の主になんの断りもなく、ゴミの処分や解約を行うとトラブルは深刻化します。

この通達で期日までに対応がないからといってすぐに強制撤去や退去ができるわけではありませんが、通達文を出したという証拠を残し、それから先の対応の合法性を確実なものにしましょう。

その後、対応が見られなかった場合、行政へ相談しましょう。

自治体によっては、ゴミ屋敷事案に対して条例を設けています。中には、自治体が代わりにゴミの撤去を行う「強制代執行」という項目を設置している自治体もあります。

 

ゴミを捨てない借主を退去させることはできるのか

幾度となく「ゴミを捨ててください」とお願いをしても捨てない借主に対して、ゴミ屋敷にしたという理由で退去を命じることは可能なのでしょうか。

借主には、賃借物である部屋を保管し管理する義務があります。これを守らないことは「善管注意義務」に違反すると考えられます。

ゴミ屋敷にしたことが契約に違反するものであるとして、契約解除ができないわけではありません。

ただ、すぐには契約解除できないので、かなり長期的な対応が必要です。ずっと注意し続けたという事実がなければ、裁判になった時にはこれまでの対応が不十分だと判断されてしまいます。

何年も通達をしていたが、聞いてくれないので解除しますと言えるだけの期間と労力が必要となるわけです。

まとめ

ゴミ屋敷になってしまった場合の対応について今回は紹介しました。

重要なのは以下の3点です。

①ゴミを勝手に捨ててはいけない
②合法性を高めるためにも、通達文を出したりゴミ屋敷の主にゴミを捨ててとお願いをしにいったりする
③②を長期間根気良くやり続ける

ゴミ屋敷の対応は、非常に根気がいるものであると言えます。

一見ゴミに見えても、当人にとってはそうでないことはあります。勝手に捨ててしまうと、所有物の侵害として訴えられかねません。

実力行使に出る前に、しっかりと通達し、行政へ相談してください。

原状回復のための費用も、ゴミ屋敷にしたからといって経年劣化の分は請求してはいけません。

上の3点を大切にしながらも、ゴミ屋敷の問題はスピーディーに解決をすることが求められます。

6つの安全管理

施工管理の安全管理とは現場の危険を防ぐこと|6つの安全管理

この記事では、施工管理の「安全管理」の仕事内容を解説します💡

安全管理とは、工事現場の危険を未然に防ぐことです。

工事現場には常に危険が潜んでいます⚠️

事実、日本中の工事現場では、毎日のように事故が起きています。

最悪の場合、死亡事故になることもあるので、安全管理は絶対です!

 

施工管理の安全管理とは、工事現場の事故を未然に防ぐことです。

具体的には、下記の6種類の安全管理があります。

1.工事現場の安全管理

  • 危険な足場がないかチェック
  • 危険箇所に注意喚起の看板を設置
  • 高所に手すりを設置
  • 開口部にフタを設置
  • 落下防止のネットを設置
  • 作業員さんに危険箇所を共有してもらう
  • 職長会議で危険情報の共有
  • クレーンの周りにコーンとコーンバーを設置
  • 有機溶剤の容器の集積箇所を統一する

2.機材、重機の安全管理

  • 工事機材や重機が問題なく動くか確認
  • クレーンのワイヤーが壊れていないかチェック
  • 安全帯のチェック
  • 作業員さんのヘルメットのヒモが緩んでいないかチェック
  • 車両や重機を使うときは誘導員を配置する

3.人の安全管理

  • 作業員さんたちの健康チェック
  • ヒヤリハットの事例を朝礼で伝える
  • 上下作業禁止の徹底
  • 吊り荷の下の人払い
  • 高所作業での安全帯の使用の徹底
  • 危険作業をしていないか巡回する
  • 作業員さんたちの休憩の管理
  • 新規入場者への教育の徹底
  • 朝礼で危険予知活動と危険予知トレーニングを行う
  • 作業員さんたちに5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)を徹底してもらう

4.季節、天気の安全管理

  • 雨の日の足場の注意喚起(滑るので)
  • 強風の日の高所作業の注意喚起
  • 水分補給の徹底(熱中症を予防する)

5.工事進行の安全管理

  • 安全衛生管理計画を作成する
  • 安全に配慮した作業手順書を作成する
  • 安全な工法を守っているかチェックする

6.工事現場のルール作りによる安全管理

  • 職長会を設置する
  • 労働災害防止協議会を設置する
  • 工事現場の標識を統一する
  • 工事現場の警報を統一する
  • 避難訓練を実施する
  • 事故の原因特定と再発防止を対策する
  • 過度の重層請負を改善する

 

【注意】工期が厳しくても安全管理は絶対💡☝️

悪天候が続くと、外の工事ができないこともあります。

そんな中でも期限は守らないといけないので、どうしても焦りが出るもの。

でも、どんなに工期が厳しくても安全管理を怠ってはいけません。

人命より大切なものはないから。

忙しさから安全管理を怠るときほど、事故が発生しやすくなります。

どんな現場であっても安全管理は最重要ですね。