2024年04月09日
先日、日銀の植田総裁から、2016年1月約8年間続くマイナス金利が解除されるという発表がありました。
金融正常化へ近づいていて良いことなのか?実質賃金が前年を割り続けている現状で時期尚早なのか?
この辺りの判断は専門家に任せるとして、私たちが一番気になるのは、住宅ローンへどのような影響があるか?ということです。
ちなみにマイナス金利がスタートする前の2015年12月の住宅ローン金利はどうだったのでしょうか?
主要銀行の変動金利の基準金利は今と同じ2.475%。但し、当時の優遇金利は1.75%程度であったため、実効金利は0.725%程度でした。
これに比べて現在の実効金利は0.5%を切ることが珍しくない状況です。中には0.3%前後を目にすることもあるくらい!
れは、マイナス金利の影響、そして銀行の顧客獲得競争の影響がでてきた結果だと思います。
ところが、去年8月ころからは、すでに審査用の金利を上げてきた銀行もでてきていました。
審査金利とは将来金利上昇があったとしても支払いができるかどうかを計る金利。
今回のマイナス金利解除の動きは織り込み済みだったのです。
逆に、利上げ幅は想定より小さく、緩和政策も維持される結果となっていることも踏まえると、まだ基準金利の上昇までは考えづらいと感じています。
とはいえ、優遇金利の過剰な競争は是正される可能性があり、住宅ローン実効金利に関してはじりじりと上がってくることは避けられそうにありません。
せっかく家を購入するのであれば、無理のない住宅ローンを組み、よりよい人生を送りたいのはみんなの願い!
そのためには大きな優遇金利を得て、元金残高の多いローン期間前半に、低金利を最大限に享受することです。
となると、なるべく早めに住宅購入をし、住宅ローンをスタートすることも重要かもしれません。
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